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よりよいデザインへ向かうために
コラボレーション・スキルとしての「批評」のしかたを身につけよう。
ネット上のレビューシステムやSNSの誕生で、誰でも製品やデザインに対して「批評」を行いやすくなりました。
しかし本来の「批評」というものは、好き勝手に意見を述べたり、フィードバックという名のもとに権威を主張したり、計画をごり押しするためのものではなく、デザイン・制作に関わるすべてのひとが、本来の目的にそってその成果物をよりよいものにするために行うべきものです。
デザインにおいて何が機能しているのか(あるいは機能していないのか)、目的を達成するために、今採用しているデザインは正しいのかどうか。そういったことを建設的に議論できる場を制作のプロセスに取り入れれば、もっともっとよいデザインが生まれるはずです。
本書では、デザイン・コミュニティで著名な2人の著者が、その豊富な経験から生まれた教訓を活かし、よいフィードバックと悪いフィードバックについてや、「批評」を制作プロセスに組み込むためのヒント、実行可能なアドバイスや会話のテクニック、チーム内や対クライアントとのコミュニケーションやコラボレーションの構築のしかたなど、本来目指すべきかたちで、よりよいデザインを生み出すための方法を解説しています。
デザイナーだけでなく、作っているもの、生み出されるものをもっとよくしたいと思うすべての人に読んでもらいたい一冊です。
・日本語版序文:長谷川恭久 氏
・すぐに使えるチートシートダウンロード付き
Posted by ブクログ 2018年04月15日
批評とは、問題を解決するものではない。新しいアイデアを出すためのものでもない。自身の好みを述べるものでもない。承認を得るためのものでもない。
デザインをより良くするためのものである。
この本は批評について、する側・される側の心構え、ミーティングの準備・進め方や事例を示す。
基本となる思考の流れは...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年07月10日
今まさに必要な書籍でかなり学べる書籍。
というのも今の組織でも伝統として残るデザインレビューにはいつも頭を悩まされている。デザインの統制を取るために必要な機関ではある反面、反応的なフィードバックをしたり、指示的なフィードバックをしたりしてしまいプロダクトチームやデザイン担当者にとって必要なものなのか...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月04日
とてもよかった。フィードバックを反応型・指示型・批評と分類しているのがいい。分類することでパターンとして対処できるようになるし、自分がフィードバックをするときも、客観視して悪いフィードバックにならないように気をつけることができる。あと批評の場で問題解決を始めてはいけないというのは盲点だった。けどそれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年04月17日
デザインに対するフィードバックを分類した上で、建設的な批評以外に対するフィードバックをどんな風により良いものにしていくか。また、効果的なファシリテーションについても学ぶことができる。手法そのものに真新しい発見はないかもしれないが、デザイン批評という切り口で解説されているところが有益だと思う。とても良...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年12月03日
目的の共有と質問を通じて、適切な批評を。
・デザインを見せる目的:次の開発工程へ進むために見せるわけだが、それは承認のためだけにあるのではなく、協力を求めるために見せる場合もある
・フィードバックの依頼に関わる問題は、私たちが常に、なにについてのフィードバックが欲しいのか、なぜフィードバックを求め...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年10月04日
デザインを改善するために、批評がどのように行われるとよいか、について、批評を受ける側、批評する側、グループにおける進め方、組織における批評のありかた、というそれぞれの立場から解説する。
本書でいう批評とは、一言で言えば、アウトプットが目的に沿っているか、それはどのような理由からか、について分析する...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月25日
【批評】ということばのもつ批判的な意味と、「問題解決とは切り離す」という手法にピンとこず、ずっと混乱しながら読み終えましたが、
そもそも日本が批評という意味をネガティブに捉えていたり、「指示型」のフィードバックになりがちな文化なので、
この批評をシステムとして組み込むというのは、ましてやスタッフレベ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年08月20日
Webデザインに於ける批評(英語原題ではDISCUSSING)の実践に関するナレッジ本。
既存のものでは”レビュー”が比較的近いが、”デザイナー以外の人達(デザイン経験値の無い人も当然のように含めて)からの、目標を見据えての意見・分析をデザイナーにフィードバックする”、”各デザイナーの育成的な面も多...続きを読む
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