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【特集】酷似する「戦間期」と現代 第三次世界大戦を防げ
時代は、当時の「戦間期」を思わせる局面に入り、大国指導者が世界の行方、人類の運命を左右する時代になったのである。最悪の場合、第三次世界大戦が起こる可能性も否定できない。
英国を代表する歴史家、A・J・Pテイラーは、『ウォー・ロード 戦争の指導者たち』(新評論)で、ムソリーニ、ヒトラー、チャーチル、スターリン、ローズヴェルトの実像を明らかにし、最終章で日本のことを取り上げ、こう指摘している。
「日本は戦争の指導者はただの一人もいなかった」
つまり、指導者不在のまま、日中戦争、太平洋戦争へと突き進み、日本は破滅したのである。当時、大衆も熱狂し、政治はそれに流された面もある。満蒙開拓では多くの悲劇も起きた。
一度始まった戦争を終わらせることは容易ではない。それは4年が経過したロシア・ウクライナ戦争を見れば明らかである。動乱の時代、今こそ歴史に学び、教訓、希望を見出し、この危機から「脱出」する必要がある。
文・筒井清忠、幸田真音、前田啓介、玉居子精宏、稲泉 連、熊谷 徹、中西輝政、編集部(梶田美有、岩淺力也、野口千里、大城慶吾)
CONTENTS
あの熱狂の果てに(與那覇潤) 旅することが「哲学」になる 戦争と平和の新しい見つめ方
WEDGE_OPINION 大転換した米国の偽情報対策 日本は社会全体で向き合え(桒原響子 日本国際問題研究所研究員)
WEDGE_SPECIAL_REPORT 酷似する「戦間期」と現代 第三次世界大戦を防げ
PART 1 満蒙開拓とは何だったのか 「証言者たち」に向き合う意味(編集部)
COLUMN 1 信濃毎日新聞『鍬を握る』が伝えたかったこと(編集部)
PART 2 「1930年代の危機」再来 「歴史」が伝える現代への警告(筒井清忠 帝京大学学術顧問)
COLUMN 2 混迷を極めた「戦間期」 世界各地で何が起きていたのか(編集部)
INTERVIEW 高橋是清という〝防波堤〟なき今 日本が守るべき財政規律(幸田真音 作家)
PART 3 「戦中派」のひとびと 死を前提にした生を想像できるか
PART 4 「戦後開拓者たちの成田闘争」 〝地続き〟の歴史を考える(編集部)
PART 5 〝新たな戦前〟が近づくドイツ 日本も他人事ではいられない(熊谷徹 在独ジャーナリスト)
PART 6 歴史は韻を踏む 世界の転換点で問われる日本の覚悟(中西輝政 京都大学名誉教授)
偉人の愛した一室(羽鳥好之) 高橋是清「高橋是清邸」(東京都小金井市)
WEDGE_REPORT 頻発するEUのルールチェンジ 日本の強みを活かす時(宮下洋一 ジャーナリスト)
WEDGE_OPINION 繰り返される「議員定数削減」論 「身を切る」よりもすべきこと(小山俊樹 帝京大学文学部教授)
胃袋を満たしたひとびと(湯澤規子) 村井弦斎(作家)
WEDGE_REPORT 高騰続く都心部のマンション 投機的売買を抑制できるか?(中西享 ジャーナリスト)
日本病にもがく中国(富坂聰) 活況呈する中国映画 礎になった満州映画協会の技術
各駅短歌(穂村 弘)
MANGAの道は世界に通ず(保手濱彰人) 「嫌い」は「好き」の裏返し? 人間心理を『レゼ篇』から読み解く
30分の旅(柳瀬博一) 「弱さ」をさらけ出せる場所へ旅立とう
つくりびととの談い(山田清機) 歳の差50年のザ・職人と若者 「失敗」をどう受け入れるか?(関鉄工所)
時代をひらく新刊ガイド(稲泉連) 『知性の復権 「真の保守」を問う』先崎彰容
一冊一会
拝啓オヤジ(相米周二)
モノ語り。(水代 優) 常識を覆すフライパン 大阪難波千日前道具屋筋・千田
読者から/ウェッジから
最終ページ
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