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「大実業家」「大相場師」が語る人生訓!
この原書が刊行されたのは、明治44年。慶應義塾の塾生に向けたメッセージがベースとなっている。つまり社会人として、企業のなかでこのように振る舞い、お金とはこのように付き合いなさいと指南した教本である。
本書は当時、貧家の出から成功者となった福澤桃介の執筆ということもあり、増刷を重ねた書籍である。現在でも引き継がれているビジネスマナーはもちろん、給与から天引きして貯蓄せよ、習慣の奴隷となるななど、その普遍的なメッセージに驚くはずだ。なによりも、当時、相場界でも実業界でも“異端”とされた福澤桃介が、どのような信念のもと仕事に向かっていたのかは実に興味深い。
桃介は貯蓄した資金を基に相場で大成功を収め、その成功をもってなぐり込んだ実業界でも計り知れないほど大きな実績を残した。彼の信念は、「金儲けは悪いことではない」ということである。努力して手にしたからこそ、金を大切にする。金を大切にするから、金がまた集まる。「相場で儲けた金は大切だが、寝ているだけでつく利子はいやな金である」と語る桃介。精力を込めて立ち向かったからこそ、相場で儲けた金は貴重だというのだ。
・寄付はしない
・信用などはされないほうがよい
・憎まれて世を渡れ
世間とは異なる考えで、「偽悪者」のような立ち居振る舞いを見せる福澤桃介が持つお金と仕事に対する気概は、日本国中の元気が低迷したいま、大いに参考になるだろう。
Posted by ブクログ 2011年07月21日
福澤諭吉の婿養子にして伝説の相場師。そして、日本の電力事業の礎を築いた。福澤桃介の「プロフェッショナル 仕事の流儀」です。現代を生き抜くビジネス書としてもまったく古びてはいません。
一万円札の福沢諭吉については、あまり知らない人はいないと思うけれども、彼の婿養子になった福澤桃介の生涯や業績について...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年08月10日
[ 内容 ]
明治に生きた著名な教育家といえば、福澤諭吉の名前が浮かぶ。
その諭吉に比べて桃介の業績を知る人は意外と少ない。
福澤桃介―福澤家に見込まれて婿入りした人物。
それだけでは、あまりに単純である。
眉目秀麗にして大胆不敵。
福澤家に頼ることなく、己の力で相場界・実業界で成功し、関西電力の礎...続きを読む
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