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ビジネスをして成果をあげるには、しっかりとしたビジョン、戦略、戦術、実行計画が必要不可欠だと思われている。 しかし著者はそれに異論を唱える。 世に成功といわれるものは、もともと明確な計画の下に達成されたものではなく、成功の理由などはたいてい「後づけ」だ。 むしろ実行する人の「想定外」、思わぬところで成功してしまう、というのが真実なのだ。 著者は古今東西のさまざまな事例を通して、われわれの思い込みを覆していく。
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Posted by ブクログ
ビジネスであれプライベートであれ、目的や目標の設定、実行計画の構築といった直接的な意思決定アプローチが必須とされる風潮に、と著者は「そうじゃないよ」と一石を投じる。意思決定に科学があるのであれば人の出す結論はすべて同じであり問題は解決されるはずだが、現実はそうではない。回り道的な意思決定のアプローチ...続きを読むの優位性を著者は説く。具体的に言えば 1.様々な角度から何度も考える 2.身のすくむような困難に直面したらとにかく何かに手を付けてみる。 3.複数のモデルで判断する。判断力はそれらの訓練・経験によってのみ向上する。考えているだけでは物事は何も解決しない、と自分は理解した。耳が痛い。
「回り道をしても案外上手く行く」ということが書かれています。 何事も効率的に最短でやれるに越したことはないのですが、 その様な進め方をすると何かと綻びが出てきます。 自分がイメージしたのは急速に経済を発展させた日本が現状 精神的な面で様々な綻びが出ていることです(最近のニュースを見ていると特に感じま...続きを読むす)。 もちろん人生は有限のため、時間の概念を無視して考えることは難しいですが、一度立ち止まって自分やってきたことの方向性を見つめ直す必要はあると思わせてくれた一冊です。
色々と社会の「法則」について書かれているのが結構参考になった。 「フランクリンの言い訳(すでに結論が決まっていることに対して、ストーリーやデータを合わせていくこと)」は、まさにありふれていると思う。
目的に直接的に向かうのではなく、無意識のうちに取り組みやがて達成してしまうというプロセスである回り道が重要 利益獲得の道はまさに回り道であり、意義があると考えた目的を追求した結果 複雑な問題を回り道的なやりかたで解決するには、未来に横たわる目的の解釈、達成途上に置く目標の実現、基礎となる行動の実践の...続きを読む三つをうまく繋げる必要がある ベストな結果とは、同じことの繰り返しや環境への適応でしかない
私の中で長年のジレンマであった「目標管理の危うさ」や「ぶれない一貫性の嘘臭さ」が、少しだけスッキリしたかも。 後付け理論や自身の傲りに流されぬよう、改めて常にフラットを心掛けたい。
感想は、まさに「想定外」2回通読したが、記憶に残らない。なぜだろう?と思って分かった。話が展開しすぎて結論や筆者の考え、意見などがほぼないからだ。 著名人の言葉の引用、その他逸話などは盛り込まれている。しかし、それがあまりにもさらりと流されている感覚が強く残った・・・装丁はいいけれど、内容はやや落...続きを読むちる感が否めない。 っと辛口批評に徹したが、もちろん★3つをつけたからにはそれなりに得たものはある。 本書を通じて一貫していた主張、「回り道」の効用を再確認できたことだ。
われわれを取り巻く環境は単純とは言えず、むしろ非常に複雑であり、われわれの環境に関する知識は断片的で不完全と言わざるを得ない。 したがって、われわれは目標に向かって一直線に進むことは不可能で、現実としては回り道をたどってそこへ向かう以外に方法はない。
フランクリンの言い訳とか、色々あったけど、結果に至るまでのプロセスは必ずしも合理的ではないし、一見合理的ではなさそうに見える過程であってもより良い結果に辿り着くことがあると。むしろ非合理的なプロセス、つまり回り道こそが、想定外のよき結果を生むことがあると。 この本を一言で言い表すなら、終わり良ければ...続きを読むすべて良しというところか。
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想定外 なぜ物事は思わぬところでうまくいくのか?
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ジョン・ケイ
青木高夫
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