Posted by ブクログ
2011年09月09日
「愛人(あいれん)」とは、余命わずかな患者になぐさめとして支給される人造人間の俗称のこと。
主人公と愛人(あいれん)の生活を通した世界から、人間はなぜ生きるのか、何をもって人間とするか、といった問いかけがされる作品。
二人の生活は基本的に、お前たちほんといいかげんにしてくださいと言いたくなるイチ...続きを読むャイチャぶり。しかもあんまり羨ましくない感じのノリだ。もしそれだけの漫画であったならば、僕はこの本をゴミ箱にダンクシュートしただろう。
まずは通常コミック版<全5巻>を先に読んで、これは作品として、本として、ちゃんと残しておきたいと思い、愛蔵版を買った。
「面白かった!」とか、そういう娯楽を満たすような作品ではないので、とくに人におすすめはしない。
この本はたぶんこれからも、必要な人のところに、必要なときに届いて、読まれていくと思う。
そういうものです。