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Posted by ブクログ
インターネットやSNSなどの発達による社会変化があまりに急激なので、2010〜12年に書かれた連載をまとめたこの本は、数十年も前のことのように見えてしまうが、実際は15年しか経っていない。福島第一原子力発電所の事故後は、今後原発政策は息詰まるだろう、国民は原発を認めないだろう、というのが一般的な認識だったことを改めて思い出した。
1951年マッカーサー「アメリカ人ドイツ人が45歳だとすると、日本人は12歳だ」と発言したとか。(だから原爆も落とせるわけだ) そこからスタートした連載で、日本人は成熟拒否で、小さいことが善で、マンガやアニメが世界に輸出されていて、というふうに、著者の思う日本人=こどもの例が挙げられていく。日本発の工業製品も軽量短小の分野で世界に冠たる実績を持っているという。失われた30年の渦中でも、まだ「ものづくり日本」の栄光の残滓が感じられる時代だった。一世を風靡した仮面ライダーとバンダイの協業も興味深く読んだ。
ショート動画や短文主体のSNSによって、読書や長編映画が避けられるようになり、深く考えたり議論したりできない人が増えれば、この幼少の帝国は幼稚化の一途をたどるんだろう。
Posted by ブクログ
アンチエイジングや省エネ、小型化などの日本の産業の得意分野など、成熟拒否の一例かもしれないものを取り上げ、インタビューをしていくという作り。
ダイナミックさが足りないし、東日本大震災が絡んできて余計に軸がわかりにくい。でもそれ抜きに批評書けるかといったらまぁ無理だろうと。
ちなみに日本人の成熟拒否というワードはもう世界が日本を語るうえで常套句中の常套句と化しているらしいです。
私が読んで収穫だと感じた分野は美容整形。
昔は美容整形という言葉すらなくてヤミ状態だったとか、今の医者より昔の医者の方が技術が高かったとか。
高須先生さすがですわと感じた。
作法と美容のたとえとか、すとんと腑に落ちる。
私も中身の美しさが見た目云々って価値観はない人間だから。
あと阿部和重の小説ファンとしてはオタクもヤンキーも渾然一体となった独特なあの初期の世界観はこういう部分から来ているのか、とデコトラの章を読んで納得。楽しめた。
Posted by ブクログ
日本人は未成熟だ、というのが骨子なのだが、アンチエイジングにせよ、製品のミニチュア化にせよ、あちこちの情報を集めて切り貼りしてあるだけで、思考を深めていない。著者の物知りぶりをお披露目してるだけのように感じる。
日曜朝の子ども番組のキャラクターグッズがどうの、という部分がやたらと熱っぽく語られて著者のオタクぶりが伺えたあたりで,飽きて投げ出してしまった。仮面ラーダーの写真なんて、ここに必要だったんだろうか…。
幼稚というのは、自虐的に幼稚であることは認めても、なぜ社会がそのような方向に向かうのか理整然と説明できない、論理思考力が足りないのだと思う。小さなものや愛らしいものを好むから、カワイイが美学だから、というとってつけた説明ではなく、なぜそうなるかの分析が甘い、その事態そのものが日本人が幼稚なのだろう。これじゃいけないという問題意識はあって、共有されていても、解決策をひねり出そうとはしない。
50すぎたオッサンがおもちゃを万引きしてしまうような世の中。50近いオッサンが子どもを誘拐して自分の嫁にしたいと言っちゃうような世の中。オバサンたちがキティブランドなんか身に着けてる時代。そりゃ、成熟しないよね。子ども時代の想い出を捨てられない人は、どこか言動が無責任なんだもの。
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