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戦争にかかわる法は、人類の歴史のなかで着実につくられてきた。21世紀に入り、「戦争後の法(ユス・ポスト・ベルム)」と呼ばれる概念が注目されている。本書では、ロシア・ウクライナ戦争をおもな例にとりながら、戦争犯罪の捜査・裁判、兵士の帰還、被害者への賠償といった戦後処理の実践を紹介する。類のない、「終戦後」論である。
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Posted by ブクログ
戦争犯罪をさばく法律である。現在のロシアのウクライナ侵攻についての犯罪の例が多くのっているので、現在進行系の世界情勢がわかる。ポイントや法令を太字で示しているので、国際犯罪に対処する法令の勉強になるであろう。
戦争犯罪から捕虜の扱い、戦後の賠償に至るまでに関連する法を取り上げ解説した書籍。戦争の賠償は国家間の間だけだと考えていたが、最近は個人間の賠償もあることを知り驚いた。しかし戦争犯罪で捌いたのにも関わらず、捕虜交換により罪の償いが果たされることなく祖国の元に帰ってしまうロシア・ウクライナ戦争の状況に心...続きを読むのモヤモヤは晴れない。
戦争犯罪、ICC。 もう3年以上続いているウクライナ侵略で、 ロシアの戦争犯罪が次々明るみに出ている。 非戦闘員に対する殺害、レイプ、、、 戦争は人を狂わす。壊す。 プーチン大統領にはICCで戦争犯罪人として逮捕状が出ている。 そういえばICCで活躍する日本人の著作を読んだな。 そういう活動を踏...続きを読むみにじるように、 トランプ大統領はプーチン大統領に言いくるめられる。 格が違うようですらある。 国の権力をきちがいに与えてはいけないのだ。 戦争は人を狂わす、と書いたが、権力も同じなのだろうか。 それとも狂人が権力を持ちたがるのか。 それに対抗するのは法しかない。 それも国際法。 その元締めがアメリカ、、 ああ、絶望的だ。 そういう点、ヨーロッパ勢の良心、 それもかつてはやりたい放題だったものを改心しての良心に頼りたいところだが、 ならず者アメリカの国力にひれ伏してしまっている。 ラグビーを観ているとヨーロッパには伝統と余裕を感じるんだけど。 日本はアメリカの属国になっている場合ではないのだけれど。 歴史が違うんだから。 紀元2600年なんていってるんだったら、アメリカよりもヨーロッパとの関係を 濃くした方がいいのだ。 と書きつつ、、、 トランプが国連をちゃらにするんだったら、敗戦国日本の立ち位置もちゃらになるから、 むしろアメリカについていった方がいいのか、などと一瞬思う。 なんたって国連は要は連合国って意味だから。 でもなあ、トランプはにほんのことなんかどうでもいいんだろうなあ、、 いずれにしてもこのままでは戦争の火種が世界中に巻き散る。 国際法、、、きれいごとにならないためには、 ひとりひとりが英知をみにつけるしかないのだろうか、、 難しいな。感情の動物だもの、、 はじめに 第1章 戦争犯罪捜査 1 戦争犯罪とは 戦争犯罪と条約 2 戦争犯罪捜査とは 通常の犯罪の捜査/戦争犯罪の捜査 3 ウクライナにおける戦争犯罪の捜査 ウクライナ当局による捜査/ロシア軍の侵攻/証拠データベースの共有/国際機構による調査 4 戦争犯罪捜査のための国際協力義務 戦争犯罪の訴追義務 第2章 戦争犯罪裁判 1 概要 2 戦争犯罪の内容 殺人/民用物の破壊/拷問/性犯罪/略奪 3 戦争犯罪裁判にかかわる人たち 被告人/法律家/被害者 4 ウクライナの戦争犯罪裁判の質と意義 量刑・抗弁/手続における人権保障/戦争犯罪裁判の意義 第3章 ICCによる逮捕状 1 国際刑事裁判所=ICC ICCの設立/ICCの逮捕状 2 逮捕状の発付 子どもの連れ去りの情報/逮捕状請求のタイミング/逮捕状の意義と障壁/ロシアのケース/国際公務員と司法機関 3 身柄の引渡 人権侵害 4 ICCでの裁判 予審手続/裁判に進まない場合 第4 1 傷病兵 2 捕虜 捕虜の制度/捕虜の処遇/捕虜の送還/捕虜の交換 3 遺体 遺体の扱いにかんする国際ルール/遺体の回収・埋葬/身元の特定/遺体の交換 第5章 被害者に対する賠償と和解 1 戦後賠償の概要 国家間賠償/個人を権利者に 2 個人から個人への賠償 ICCの賠償制度 3 代替的な正義の形態と和解 恩赦と真実委員会/集団的記憶とアーカイブの重要性 第6章 ユス・ポスト・ベルム(戦争後の法) 1 戦争の三段階に対する国際法 2 ユス・ポスト・ベルム論 はじまり/なぜ戦後の規律は後回しになったか/ユス・ポスト・ベルム論における立場/ユス・ポスト・ベルムの必要性/ユス・ポスト・ベルムの対象 3 移行期正義 4 変革的正義の可能性 変革的正義概念/法的エンパワメント/ICCの変革的アプローチの実践 おわりに あとがき 読書案内 注
武力の前では無力だと思わされ、歴史を負うばかりであったなかに、現在の問題を法学的になるべく普遍性を保とうとする人々がいるという光を見た。真実に基づく和解が、現在の問題に限らず広がっていくための一歩になりうる本だと思う。
ICCの制度の説明を中心に書いている。 逮捕状→身柄の引き渡し→裁判、の話やそこに関わる細かいルールや制約も。 賠償について、ただ償うだけでなく再発防止についても考慮する必要があるのが難しいと思った。 ウクライナの法律や裁判の仕組みについての話が面白かった。
●「戦争が終わった後」に国際法が果たす役割を、ウクライナ侵攻の事例を軸に解説する一冊。 ●戦争犯罪はどう捜査され、裁判が行われるのか、国際刑事裁判所(ICC)の機能、捕虜交換、そして被害者への賠償まで、「戦後の法と正義」の諸相を詳細に見ることができる。国際法が定める「戦後処理」の現実と課題が具体的に...続きを読む示されており、特にウクライナでの証拠データベースの共有や、ロシア兵被告人に対する人権保障など、法の運用における国際協力の最前線を知ることができる。「正義の追求」と「人道的な配慮」が時に衝突する捕虜交換の問題や、「国家間の責任」から「個人への賠償」へという法的操作の必要性など、国際法の根本的な構造問題にも踏み込んだ内容。ユス・ポスト・ベルム(戦争後の法)という、これまで政治の領域とされがちだったテーマを、法の視点から考察する。
戦争犯罪を裁く法整備を説明する。 ただねぇ。そも犯罪が定義できない。どうしても戦争の結果に影響を受けざるをえない。力で押し切ってしまえばそれまで。そこを理性でコントロールしようとするもの。苦しいけど、この努力を否定することはできないよね。
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越智萌
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