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320万部のベストセラー! 待望の第2弾! 幸せになるには心の奥に眠らせた「傷ついている自分」を癒す必要があります。 自分の弱さを受け入れ、過去の自分を肯定し、前向きに人生を生きるための心理学。
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Posted by ブクログ
人が人間関係で抱える問題の多くは、幼少期に養育者から刷り込まれた認知のゆがみや思い込みが引き起こす過剰反応が元になっており、その認知のゆがみや思い込みを自分で緩めることで、その苦しさから自分を解放していこう、というのが本書の大筋と理解しました。 わたし自身が、周囲とビジネスではない関係性を築くのが難...続きを読むしいと感じていて、その根本に母親との関係性がある、とずっともやもやしていました。著者の前作「「本当の自分」がわかる心理学」も読みやすく、自己理解が進んだと実感できたため、今作も精神的な苦しさを緩めるヒントがあれば、という期待を持って手に取りました。 第1章は、人間の基本的欲求、愛着スタイル、自己価値、動機づけなど、基本的な心理学の知識を、独自のわかりやすい表現で説明されていて、改めて理解が深まりました。 第2章で挙げられていた事例は、「親密さを欲しながら、喪失への恐怖によって人との距離を自ら遠ざけてしまう」という、自分自身の問題に近いものが多く、内容を自分ごととして捉えやすかったです。 第3章では、どのようにして自分の中の結びつき欲求と自由欲求のバランスをとっていけばいいのかを、具体的な事例で示しています。心の問題への対応策を簡潔にまとめようとすると、「ありのままの自分に立ち返ること」という非常にふわっとした概念にまとまってしまいます。ありのままの自分、というのもよく使われる言葉ですが、それがわからないのが問題でもあります。著者は、ありのままの自分を「認知のゆがみや投影を起こす刷り込みが、その人の感情や思考、行動を支配していない」と定義しました。ここから、幼少期の刷り込みによる苦しさから自分を解放するには、自分の感情と、それを引き起こす認知のゆがみや投影の存在に気づき、その裏にある信念や思い込みを理解した上で、それは不要なものだと腑に落とすことを丹念にやっていく必要があるのだ、ということを理解しました。 安定的な愛着形成ができている人からすれば、わたしのような思い込みに縛られた人間がデフォルトで他人の言葉に過剰反応しては、その反応を思考で押さえ込もうとする様子は、不気味に感じられ、なるべく関わりを避けたいと感じるのではないかと思います。このような対人不安感を「自分の至らなさのせいだ」「一刻も早く、普通の人間になれるように努力しなくては」と考えること自体が、過剰に自分に責任を引きつける認知のゆがみによるものだ、ということも示されています。親に生存のすべてを委ねざるをえない幼少期に不安を自分のコントロール下に置くには「これは自分のせいだ」と考えるほかないのです。それでも自分の行動で状況が変えられないことが続くと、自己無力感、自己無効感を学習し、人と結びつく意欲や、人への信頼を手放すことで、これ以上の傷つきを回避するようになるということです。 長年大事にしてきた認知のゆがみや信念という武器は、自ら選んで手に取ったものではなく、養育者から無理やり握らされたものだったと思っても良く、その武器で他者を攻撃するという養育者から教えこまれた手段を捨てても大丈夫なのだと自分に許可を出し、また攻撃ではなく友好によって温かいつながりを得る成功体験を積み重ねることが、苦しみから解放される道なのでしょう。 幼少期に友好的なコミュニケーションを学べなかったわたしたちは、「友好的で温かい人間関係とはこういうことなんだ」ということを知ることが、生きる目的になるのかもしれません。 このように低い目標も達成できない今の自分の情けなさ、恥ずかしさに消えてしまいたい気持ちで頭がいっぱいになりますが、ありのままの自分をデフォルトにできたら、また感じ方が違ってくるのかもしれない、という小さな希望をもって、もう少し、自分の心との対話を続けていこうと思います。
さまざまなタイプの人を理解する理論、「人間理解の公式」のようなものは、とても理解できた。 ただ自分の心を癒すだけでなく、ポジティブな方向に心を持っていくことが出来る指南書のようなものだと思った。
【要点・まとめ】 ・共感力は親から共感されていない、または、自分の感情を抑えていると欠如する ・鬱状態は生きようという意思(心地良さ、幸福感)が足りない状態 ・私は人生も自分の感情もコントロールできると思うことが大切 ・親から拒絶されてきた人は、人から拒絶されることを予測してしまう ・回避行...続きを読む動、燃え尽き、被害者意識は長きに渡る「頑張っても報われなかった、愛されなかった」という諦めからくる
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