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エロ本屋は永遠に勝てない闘いを続けるゲリラである。松尾書房「下着と少女」、アリス出版「少女アリス」、ギャル出版「SISTER」……。独自の販売ルートを開拓しベストセラーも誕生したポルノ出版界。法規制の裏をかいた表現の工夫、ロリコンブームの背景、美少女モデルの素顔まで。伝説の編集者によるポルノ文化史。
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Posted by ブクログ
吾妻ひでおが「少女アリス」で連載していたとは・・・。自販機の規格による制限など、流通面のネタも面白い。
川本耕次氏が身を置いてきた昭和(戦後)のエロ本出版業界の歴史をまとめたもの。同じような内容が繰り返されたり、文章が独特でじゃっかん違和感を持ちながらも、普通には見ることの出来ない世界の事が書かれており、面白かったです(臨場感があるとも言えますが…)。戦後の風俗史としても、大衆に一番身近だったものなの...続きを読むだと思うので、ある意味重要な位置づけにはなると思うのですが、扱っている内容だけに誰もまとめてないようですね。関わっていた人たちがいなくなってしまう前に誰かまとめたりしないかな。
自販機本『少女アリス』について、多くを割かれて書かれている。この雑誌が70年代後半から80年にかけて写真、漫画の世界でサブカルチャーを牽引してきたことは事実だ。桜沢エリカ氏のコラムと漫画はなかなかの秀悦なのであった。発売日に自販機の前に列が出来たという伝説がある。まさか、そんなこともあるまいと思うが...続きを読む(´・_・`)
およそ資料などが残らない業界なので、そこで働いていた筆者による貴重な記録。一般的な認識とは異なり、ヤクザ屋さんは儲からないからビニ本には手を出さない、ヤクザ絡みの裏本はどこで出しているのだかまったくわからないが、ビニ本は奥付に責任者の住所氏名まで出しているのだから、取り締まってくださいと言っているよ...続きを読むうなもの。猥褻物陳列より児童福祉法違反の方が罪が重いので、モデルの年齢確認には気を使ったという。 のちにAVに進出するKUKIの中川徳章社長は劇団天井桟敷の文芸部に半年くらいいたとか、モデルの寺山久美(もちろん寺山修司から芸名をつけた)、エロジェニカ編集長の高取英 など、天井桟敷出身者がけっこういたというのが興味深い。家出少女・少年のかけこみ寺みたいなところがあったから。 いかに影になりやすい部分を鮮明に照明し、しかも見えすぎないようにするかといった写真撮影のテクニックなどの解説も興味深い。
一つの通史としては抜けが多くて首をひねるけれど、当時の雰囲気や状況がわかるのは良い。 ジャンルがジャンルだけに大っぴらに語ることは難しいんだろうけど、その道の専門家が集まって、よりしっかりとした歴史を残してほしい。
いわゆる 「エロ本」と呼ばれるポルノ雑誌。 大人は眉をひそめたり、欲望を抱えて、子供は好奇心丸出しで手に取るもの。 今やネットにお株を奪われたかも知れないが、手を替え品を替え、きっとこの手の本は生き残るに違いない。 読み始めるとすぐに違和感を感じた。 それは、「だ・である」調と「です・ます」調が混...続きを読む在しているからだ。 乱雑に入っているわけではなく、おそらく読み手に対し語りかけるような、カジュアルさを狙ってのことだろうが、なれるまでそればかり気になってしまった。 些末なことながら。 さて、面白いのが セーラー服とキャットガーター。 とってもセクシー。 淫靡で秘め事めいて、背徳感がある。 でももはや懐古趣味。 女性から言わせて貰えば、太ももで止めるガーターはシリコン部分が痒くなるんだ。 あーいうのはファンタジーだからこそ。 ミミズ腫れになってかゆいかゆいと言ってたら全然セクシーじゃないもんね。 ロリコンブームについては、著者が仕掛け人だそうだ。 近年の締め付けについて、行き過ぎについては表現の自由を奪うもの、として著者は反対の立場を取っている。 「エロ本屋さん」という立場からの意見なので、それ自体は傾聴すべきだ。 単純所持まで厳しく規制する意味はあるのか、その意見には納得できる部分もある。 しかし、だ。 現実の少女(未成年)に対し、著しく害を与える大人や、搾取する大人がいる以上、一定の制限、罰則が必要だと私は考える。
寺山修司はアジテーター、だとか。 戦後からの流れ出説明されているが、自販機、ビニ本あたりが、メインであると思われた。カストリ⇒通販⇒自販機本(=B5版64ページ)。 アリス出版!(まだあるのかな?)吾妻ひでお。 ビニ本(透けパン) 宇宙企画!!!(当時は感動しました!)
文末の統一感がなく読みにくい文章ではあるが、これが著者・川本の文体の特徴なのだろう。むしろその読みにくさが内容のアンダーグランド感を際立たせているかもしれない。 内容的には、自販機本がハード側の制約で版の大きさやページ数が決まっていたこと、ビニ本と裏本の違い、そうした本屋がAV業界に発展できたか出...続きを読む来なかったかなど、ここの重要なポイントはしっかり抑えられている。 また、登場してくる現役編集者やAVメーカーの経営者、昭和史を知る上で重要な存在だったポルノ雑誌モデル名などもかなり参考になる。 写真家でもある関係で、ポルノ雑誌に開催されている画像の撮影に使われた機材に関しての記述が詳細なので、ポルノグラフ撮影史のような一面もある。 それにしても、ポルノ雑誌がAVへと映っていく過程のキーポイントが「ニセモノを撮るか本物を撮るかの違い」というのは確かに納得。
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