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私の好きなかつてのプロレスは、レスラーもお客さんも視聴者も今よりずっといい加減で、大らかで、それでいてかなり真剣で。その全てがこの作品の醍醐味だ。
海外武者修行から帰国した山本仁吾。待っていた現実は所属していた団体、大和プロレスの解散。大和再興を目指し立ち上がるが、思いとは裏腹に覆面を被され、仇敵帝日プロレスのリングにあがることになってしまう。
実名でリングにあがれずマスクを捨てたい苦しみと大和再興の熱い気持ちの中、奮闘するアグネス仮面こと山本。アグネスの思いとは関係なしに自分勝手に振る舞う登場人物たち。
実際のプロレスさながらに濃すぎるキャラと、プロレスの持つ迫力と大らかさとが、絶妙に相まって笑いと興奮を醸し出す。
そしてなんと言っても、リング上の迫力と読後にガツンとくるレスラーとしての、男としての矜持に心を揺さぶられる。
Posted by ブクログ 2010年05月03日
プロレスという、幻想と現実のぎりぎりの狭間をぬっていく世界を、作り手側のレスラーから描かれる。なにしろぎりぎりの狭間なので、登場人物達も時に「これっておかしくないか?」と自問自答しながら行動していたりする。その自問自答感が非常にユーモラス。
プロレスそのものを体現するようなマーベラス虎嶋の無理難題に...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
プロレス・マンガである。私はプロレスにどの位興味があるかというと、多分日本で5000万番目くらいの興味ではないでしょうか。
にも関わらずぼんやりビックコミック・スピリッツ誌でこの作品を眺めていて、「ん?このマンガってなんとなく面白くないか?」というヒキがあった。絵は好みは多少分かれるが、うまい部類に...続きを読む
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