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Posted by ブクログ
大推薦です!検察の問題点を指摘した本は多々ありますが、類書に無い特徴をいくつか挙げます。①検察官が書いているということ。例えば村木厚子さんや佐藤優さんの著作は被告人の立場から書かれています(勿論それはそれで価値があるのですが)。この本は検察官がどのような論理と感情で捜査を行ったのかが手に取るように分かるように書かれており、冤罪の起こった理由がよく分かります。②冤罪事件以外の事件の捜査についても詳しく書かれていること。これは前半ですね。冤罪事件が起こるとニュースになりますし、起きた理由もよく論じられるのですが、特殊な事例ばかり注目されている感が否めません。この本は市川さんが担当した他の事件についても書かれており、検察という組織の実態を鮮明に捉えることができます。③市川さんは自分を含めて検察官を厳しく糾弾していますが、検察官に対する希望を捨ててはいません。私は冤罪事件以外の箇所では「検察官ってすごいな」と何度も感じましたし、あとがきでは市川さんはこれからの検察官への期待も書かれていました。そんな著者の姿勢にも好印象です。
Posted by ブクログ
佐賀市農協背任事件で無実の被疑者を恫喝した、元「暴言検事」市川寛氏の回顧本。
25年以上前の話なので、酷い時代があったんだなーという感想になる部分は否めない。
「検察なめんな」だの「検察庁を敵視するってことは反社や」だの、近年もまた検察の不祥事が相次いで取り沙汰されてはいるものの、さすがに「ぶっ殺すぞ、お前」はレベルが違う。
好意的にとれば、検察の中でもこの25年の間にその程度のモラルの改善はあったともいえる。むろんまだまだ不十分だが。
著者がこのような発言をするに至った経緯は、本書を読んで全てではないものの理解できたし同情の余地も感じた。
むしろ著者はスケープゴートにされた部分もあり、黒幕たる次席検事と検事正は何事もなく出世して退官してお咎めなし、というのがなんとも胸糞が悪い。
(なお、著者のブログには次席検事と検事正の名前が載っており、名前で検索すれば2人のその後のおおよそのキャリアが確認できる)
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