アンナの戦争

アンナの戦争

小学6年生のダニエルは、戦争時代の話をきくためにアンナおばあちゃんを訪ねた。

——第二次世界大戦中、12歳のアンナはドイツでのユダヤ人迫害をのがれ、「キンダートランスポート」(イギリスをはじめ各国の家庭がユダヤ人の子どもを受け入れた活動)でイギリスへ避難することになった。列車の発車寸前、どさくさにまぎれて若い母親からかごを渡される。中には赤ちゃんが! アンナはイギリスに着くまで、その子の面倒をみる。
無事に田舎の農場についたアンナ。ドイツにいる両親を心配しながら、英語を学び、里親のもとで新しい生活になじもうと努力する。
ある日、農場の姉弟といっしょに、納屋でけがをした兵士をみつける。イギリス兵だと名乗ったが、アンナは、男がドイツ語をつぶやいたのに気づく。男はドイツのスパイだったのだ。イギリス兵だと信じるふりをして水や食べ物を運んでいると、手紙の投函をたのまれる。アンナはそれをイギリス軍の大佐に知らせ、男を見はる。こっそり男のあとをつけるアンナだが、みつかってピンチに!——

話をきいたダニエルは、アンナおばあちゃんの誕生日に贈るサプライズプレゼントを思いつく。

ナチによるユダヤ人迫害や、1万人もの子どもたちを救ったキンダートランスポートの活動などの史実をふまえ、緊張感いっぱいに描かれたフィクション。

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    児童書 / 児童文学
  • 出版社
    偕成社
  • ページ数
    350ページ
  • 電子版発売日
    2025年02月26日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    4MB

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アンナの戦争 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    児童書なので読みやすいのもあるけれど、話の展開が気になって一気に読んでしまった。
    ヒトラーが政権を握ってから比較的早い段階で、この物語の主人公アンナはドイツからイギリスへ脱出する。このキンダートランスポートという救出システムのことはよく知らなかったが、イギリスの民間の救援団体が組織的にユダヤ人の子ど

    0
    2025年04月04日

    Posted by ブクログ

    児童文学の域を超えた衝撃的な物語。
    若干10歳の少女の分かりやすく素直な言葉で
    紡がれているからこそ、情景が鮮やかに浮かんだ&
    抜けがちな観点が自然と血肉化された。
    この種のテーマに関心のある人はぜひ!

    0
    2024年08月05日

    Posted by ブクログ

    「いつでもパパの明るく勇敢な娘でいなさい」「幸せになる努力を。人にやさしく。与えられた機会は最大限に生かすのよ」。この両親の言葉の重さに心がふるえる。

    0
    2024年07月28日

    Posted by ブクログ

    実際に、この作品で描かれたような「冒険譚」を経験した少女がいたのかどうか、はわかりません。どちらかというと、
    「YA文学」としてのエンタメ性を持たせるために創り出された物語なのかもしれません。

    とはいえ、そのことは本書の魅力を減じるものではなく、ナチスの支配するドイツからイギリスへ亡命するためのキ

    0
    2024年05月25日

    Posted by ブクログ

    キンダートランスポートについては、以前読んだ児童書の登場人物を通して少しだけ知っていた。
    本書では主人公のアンナが、キンダートランスポートによってドイツからイギリスへ渡り、
    慣れない環境の中里親家族のもとで成長していく。

    ドイツからイギリスへの列車の旅も決して安全なものではなかった。
    親と別れ大き

    0
    2024年05月18日

    Posted by ブクログ

    戦争の悲惨さを伝えるだけではなく、ドキドキする展開でお話としてとても面白かった。
    キンダートランスポートの幸運に恵まれてイギリスに渡れた子供たち1万人、そうなれなかった子供たち150万人。
    列車に乗れた子供たちも、親御さんの想いや子供たちの心細さ、寂しさを想うと胸に迫るものがありました。

    0
    2023年10月12日

    Posted by ブクログ

    キンダートランスポートってなんだろう?と疑問に思いながら手に取り、帯の「なにが起きても、パパの明るく勇敢な娘でいるんだよ」の言葉にひかれて購入した。

    我が子を助けるためにキンダートランスポートを利用し、子どもだけをドイツからイギリスに移住させること。親元を離れ、異国の地で見ず知らずの里親たちと暮ら

    0
    2023年09月09日

    Posted by ブクログ

    本書は児童書(YA向け)です。が、
    これがなかなか侮れない内容なんです。

    本書の主人公アンナはドイツでユダヤ人迫害が強まり、キンダートランスポートでイギリスに逃れ、里親のもとで疎開生活を送ります。
    この「キンダートランスポート」私も始めて聞く言葉なんだけど、イギリスの民間救援団体が
    ユダヤ人の子供

    0
    2025年09月19日

    Posted by ブクログ

    高学年向け。
    ドイツからキンダートランスポートでイギリスの家庭に送られる事になったユダヤ人少女の物語。
    どんな過酷な環境であろうと、両親の言葉を胸に前を向き続けるアンナの姿に勇気付けられる。
    後半、侵入したドイツ兵を相手に戦うなど冒険物要素もあり、戦争児童文学としても珍しい展開がある。

    0
    2025年01月02日

    Posted by ブクログ

    キンダートランスポートとして死ぬ運命から逃れられたユダヤ人の少女アンナの物語。大好きな両親から離れてイギリスの里親のもとへ。無事にイギリスに着けるのか?いきなり預けられた赤子はどうなるのか?里親はいい人たちか?イギリスで迫害されないか?納屋で見つけたスパイとの攻防は?戦争ものであり自分の家に住めない

    0
    2023年10月18日

アンナの戦争 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    児童書 / 児童文学
  • 出版社
    偕成社
  • ページ数
    350ページ
  • 電子版発売日
    2025年02月26日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    4MB

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  • 【閲覧できる環境】
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