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大学進学率が6割を超え、大学も学生も多様化している現代において、本書はすべての大学生の指針になる「学び方」を伝えます。キーワードは「アウェーの世界に飛び込む」と「教員の活用」のたった2つです。 【目次】プロローグ/第1章 6人の物語──それぞれの4年間/第2章 6人の物語を整理する/第3章 アウェイの世界に飛び込む──成長の条件【その一】/第4章 教員を活用する──成長の条件【その二】/第5章 学(校)歴の効果をどう読むか/エピローグ/あとがき
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Posted by ブクログ
大学生に高校時代から大学受験を経て就職までのライフストーリーのインタビューをキーガンの発達論のステージで分けたものである。結論としては、大学での教員との長い接触が関係し、さらに有名大学に入学するための受験勉強を集中的に長時間行っているという横並びの学校歴が関連するということであった。大学でのアルバイ...続きを読むトとサークルからみるとまた違った面が見えてくるかもしれないが、教育社会学的な研究でひとりひとりのインタビューから論を組み立てるとこうなるということである。
ちくまプリマーはやっぱり最高。 大学ってなんのために行くのか考えていたところに偶然出会い、勉強になりすぎて線を引きまくった。 成長至上主義と思われるかもしれないが、やはり学ぶこと、そしてアウェイに飛び込み、大人たちと対話を重ねることは確実に自分を変化させ、より良い自分に改造してくれる。成長最高、成...続きを読む長最高!
6人を例にして、大学での学び方を問うています。 本書の中で E大学は、エリート大学(関東) M1大学・M2大学は、中堅大学(関東) N大学は、ノンエリート大学(関東)としています。 全体を読んで(わたしなりに)おおまかに要旨を書くとすれば、規模の大きいエリート大学では教員と学生との接触が少なく...続きを読む、それによって学問への興味を維持しにくくてサークル活動などに力を注ぎがちになり4年間を無為に過ごしたと振り返る学生が多い、ということでしょうか。 それでいて、学(校)歴のチカラは依然あり(就職活動においていわゆる有名大学は有利)、大学進学後の「学び」の質とは無関係な次元で企業の人事活動が行われているというようなことも書かれている(ように思います)。 個人の経験において、逸失した利益(つまり、大規模エリート大学に入っていなければ得られたかもしれない「学び」の利益)を把握することは難しいと思いますから、本書の学生個人の振り返りは参考程度に受け止めるのが良いかと思います。 ただ、高校までの「答えが決まっている学び}(いわゆる勉強)と、大学からの「答えが決まっていない学び」(いわゆる学問)は、明らかに「学び」の質が異なるものだと思いますし、大学の教員が提供する教育(サービス)も高校や予備校とは異なります。 この本では、「大学の教員を活用すること」と「アウェイの世界に飛び込む」(自分が詳しくない分野や方法に取り組む)ことを勧めています(と思います)。 わたし(みのり)としては、「ひとつところに腰を据えてガンバって」みて、「あとはご縁の繋がり」を待って、繋がったものを楽しむ、のが良いのかな、と思っています。 また、自分の興味を大切にして、若いうちに手当たり次第にいろいろやってみて、自分自身を広げながら自分の特性を知っていく「行動」に努めることをオススメします。(これは高校時代からやって欲しいのですが、偏差値重視の大学入試を乗り越えるためには難しいのかな) これによって得た自己像が就職活動に繋がれば、そこそこ仕事を楽しめる就職ができそうな気がします。(あくまで個人の意見です。) 社会が求める人材が変われば、大学も変わらざるを得ないのでしょう。 学習指導要領が変われば、大学入試も変わっていくでしょう。 周りが変わっていっても、自分自身を貫いて欲しいな、と思うのは年長者のエゴでしょうか? 少子化時代だからこそ、ひとり一人の個性が大切にされる社会になって欲しいな、と思っていますが、甘いでしょうか? いずれにしても、高校3年間、大学4年間なんて、流されているとアッと言う間に終わります。 後悔先に立たず、後悔後を絶たずです。 人生のお祭り期間である青春時代を無為にやり過ごすとあとの祭りになるかもしれません。。。 ま、わたし(みのり)はいつでも青春、エバーグリーンですけどねw♡ 【目次】 プロローグ 大学教員は「大学での学び」をどう語ってきたか/教員と学生との距離/追加すべき2つのポイント/学生の語りから読み解く大学時代の過ごし方 第1章 6人の物語――それぞれの4年間 ◆マオの4年間 両親と同じE大学へ/ちょっとサボった結果/ゼミ担当教員のことはほとんど知らない/ガクチカは軽音サークル/受験勉強だけだと思われたくない ◆ヤスシの4年間 ラグビー中心の生活/「高校までと違う」学びとは/授業の取り方/ほかの課外活動には手を出さない/尊敬する人は、高校時代のラグビー部L監督 ◆ワカバの4年間 あえて自分に向かない領域を選ぶ/大規模授業を淡々とこなす/欧州留学/ゼミで伸ばした調整力/キーワードは「挫折」 ◆メイの4年間 軽い気持ちで訪れたオープンキャンパスが運命を決める/英語を活かす方向での進路を模索/キツかった1年生の春/国際平和構築ゼミ/多くの出会いのなかで知ったこと ◆カズヨシの4年間 サッカーの夢を諦め、受験勉強へ/1年生からはじめた就活/O先生からの洗礼/ゼミより友人との読書会/自分を探すことができた ◆リョウヘイの4年間 地方から指定校推薦で進学/やる気が起きなかった高校3年生の冬/友人作りに注力した1年の春/学びにエンジンがかかった1年秋――国際法模擬裁判大会への出場準備/キーワードとしての「国際」/大学教員に学ぶ/選び取ることができるようになった 第2章 6人の物語を整理する アンケート調査にみる多様性① 学習意欲/アンケート調査にみる多様性② 授業以外の活動/どう選び、どう向き合うのか/ロバート・キーガンの構造発達理論/5段階の成長/6人のポジショニングと問いの設定 第3章 アウェイの世界に飛び込む――成長の条件【その一】 マオ・ヤスシに足りなかったもの/高校の輪切り問題がもたらすもの/自分にとって一番遠い世界に行きなさい/計画的偶発性理論/学ぶ大人が実践する越境学習 第4章 教員を活用する――成長の条件【その二】 ワカバ・メイとカズヨシは何が違ったのか/なぜ、大学教員なのか/変化と成長/カズヨシとリョウヘイは何が違ったのか/ORTのススメ/教員に話しかけよう/大学教員の引き出し/関心を研究テーマに導く 第5章 学(校)歴の効果をどう読むか 学(校)歴の効果/学び習慣仮説の紹介/学業での成功体験とフットワーク/助言と協力/過去の自分との相対化は大きなエンジン/高卒の経営者が教えてくれること エピローグ キーガン著『なぜ人と組織は変われないのか』の議論/「適度な葛藤」と2つの条件/学びを「強制」できない日本の大学/学生の主体性に依存/「大学でどう学ぶか」は与件ではない あとがき
中高生向けの本らしい。 それを知ってて読んだ。 自分の仕事に役に立つかもしれないと思ったから。 正直高校生でも少し難しいんじゃないかと思う内容だったけど、一方で親世代が読んでも面白いと思った。
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濱中淳子
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