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尼さんは、清く、正しく、美しい――なんてイメージは大昔の話。その実像は大きく掛け離れたものである。絶滅の危機に瀕している尼寺、女同士のドロドロとした人間関係、残念な修行生活、男僧に狙われる尼……。志ある尼さんは今、理想と現実のギャップに悩み、居場所を求めて彷徨っている。男尊女卑の仏教界、受難の歴史、今どき出家する女性のタイプなど、現役の尼僧が知られざる素顔に迫る。本邦初の現代尼僧論!
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Posted by ブクログ
仏教界の裏側がわかる本。閉鎖的な世界だけに、俗世以上にこわい状態がまかり通っているようである。尼さんを見る目がすっかり変わってしまった。
未知の世界を知る、ということで。尼さんというとキリスト教の修道女のイメージで漠然と考えていましたが…想像を絶する世界のようです。
この人はテーラワーダブームに批判的だが一方で日本仏教のダメなところもこの本に書いてあるようによく分かっていて、スピリチュアル体験もしているのにハードな文献学やっていて変わった方だ。
うーん、思った程ではなかった。 特に、尼さんになる迄の過程がちょっと長いかな。 もう少し、ゴシップ的なものを期待してました。
尼さんだってつらいけど、庶民だってつらいよ。っていうか、尼さんも庶民だったんだなとわかる本。少数の学究者と稀な信仰者を除けば、あらかたは身過ぎ世過ぎの生業として尼をしているだけという、ある意味タイトルから予想通りの内容でした。
いかにも新書らしい興味をそそるタイトル。ところが、その中身は尼僧の実態が著者の体験に基づいてしっかりと記されており、期待は見事に裏切られる。現実と一般的な固定観念とのギャップが面白く、楽しく読み終えた後は軽すぎるタイトルがあざとく思われる。
仏教関係の本が、最近増えている。世の中が停滞している証拠なんだろう。救いを求める人が多いということは、由々しき問題かもしれない。でも、仏教という救いがあるなら、それはそれで構わないじゃないか。 ただ、仏教が救いにならないとしたら・・・? 仏教ブームの一つ、尼さんブームに警鐘を鳴らす一冊。 尼さん...続きを読むは、清廉潔白なイメージと、男と一悶着起こしたようなイメージの両方を持つ。どちらも当たらずとも遠からずのようである。 そんな尼さんを定義しながらも、自身の経験から暴く。 衝撃なのは、筆者が入った寺の尼さん。その尼さんは猫を大量に飼いながら、寺に飼い犬を連れてくる人がいると猛烈に怒る。また、ある時は、筆者と職員の外での会話を中のインターホンで聞いていたそうだ。 通常の人以下、いや未満だね。 そんな暴露話もありつつも、下世話な感じがしないのは、筆者の人徳の成せる技か。 尼さん、そして仏教界にツッコミを入れつつも自ら尼さんであることや仏教のあるべき姿勢を求め、期待していることが読み取れる。 僕は、仏教に興味はあるが、特に熱心な仏教徒ではない。が、本著は自分の知らない世界の体験談としても十分に面白い。オススメです。
尼という特殊かつ知られざる世界について、著者の実体験という狭い世界のことかもしれないが、垣間見ることができる。 読後は、正直、物足りない感じもするが、一体験記と割り切って読むべきで、そう思えば、十分な内容と言えなくもないかな。
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尼さんはつらいよ
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勝本華蓮
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