ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
5pt
元朝日新聞の記者が定年後,バルセロナで豆腐店を開業した.修業の日々,異国での苦労,新しい出会いと交流,ヨーロッパから見た日本の姿──ジャーナリストならではの洞察力で,「蛮勇」のカミさんと二人三脚の日々を綴った小気味よいエッセイ.一身にして二生を経る──人生後半の新たな挑戦をめざす全てのひとに贈ります.
ブラウザ試し読み
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
新聞記者や雑誌編集者の仕事を60歳で定年退職してから、第2の人生としてバルセロナで豆腐屋になった話。雑誌編集で欧州の美術担当になり、取材で訪れたスペインのバルセロナが気に入って移住を決めた著者。現地に美味しい豆腐が売っていないことから、豆腐を作って売ることにした。 著者はまず日本で豆腐屋で修業させて...続きを読むもらう。油揚げやがんもどきの作り方も習い、中古の機械を買い集めた。次はスペインの居住及び労働ビザ申請、法人設立の手続きである。読むだけでもとても面倒そうだが、それだけでなく日本の住宅を売り、全財産をユーロに変えてスペインの銀行に移すことで退路を断ったそうだ。子どもたちは独立しており、奥さんと二人での移住だ。 現地で店舗を借り改装し、機械を船で運び、豆腐だけでなく日本の弁当や納豆や日本食品まで売るように準備する。それぞれのステップがとても大変で、言葉もままならず、困難を極める。 それでも、開店できたら商売はそこそこ回っていく。10周年を迎えるころ、奥さんが病気になり、商売を継承し帰国することに。2回目の継承でうまくいき、いまでもバルセロナで商売は拡大している。 退職後は日本でのんびりと暮らす選択肢もあると思うが、外国で新しいことに挑戦する姿勢には頭が下がる。失敗したら(その可能性のほうが高い)、老後の資金もなくなってしまうのに。でも人生は一度きりなので、やりたいことができるうちが花なのだ。著者はもともと物書きだったこともあり、さすがに文章も読みやすく、うまい。日本での生活が穏やかなものであることを心から願っている。
定年退職後の第2の人生。筆者のバイタリティに感嘆。あこがれの街であこがれの仕事。 定年後の起業、実際のところ成功者より失敗者のが多いのだろう。
2025年ベスト候補。豆腐の作り方から豆腐屋の始め方に始まり、バルセロナの雰囲気や文化、日本食事情、コロナ禍での出来事と医療崩壊、プラスチック規制など話題がとても多いが淡々と記録的に書かれていてとても読みやすく面白く、個人的には後半は特に自身の生き方とかこれからの人生をどうするかを考えさせられる。
新聞記者が、定年後にバルセロナへ移住、豆腐屋を起業、となると、第一印象は、「なぜ?」でしかない。著者は謙遜しているが、開業準備のプロセスは起業のセオリーに沿って、綿密かつ計画的、理性的だと思う。よって、第二の人生を謳歌しよう、というノンフィクションではなく、起業のすすめ、のように感じた。 ただ、著者...続きを読むが、この経験によって「宝物のような10年」を手にしたことは、ただうらやましい。
人生の後半から全く違う人生を送るのもなんて愉快な生き方なんだろうと思います。勇気と行動力が素晴らしいです。
定年後にバルセロナに行き、豆腐屋になる。 しかし、その何年も前にバルセロナに行くことは決めていて、準備もしていた。 M&Aで売却している。
人生二山、定年退職後バルセロナで豆腐屋になる夢を叶えた奮闘記。 著者だけでなくバルセロナです起業した人々の紹介も興味深く、何よりカミさんなる夫人のバイタリティに感心した。
もう一度人生をやり直せるとしたら何をしようか、誰でも妄想することはあると思うけど、意志と行動力で、いつでも新しい人生を生きることは可能なんだと勇気付けられた。異国の地で新しい仕事をはじめる、しかも定年後に。無謀なことのように思えるけど、筆者の行動力で実現していく。それが猛烈な努力というふうには感じら...続きを読むれず(きっと大変なことはあったと思うが)、楽しく課題を乗り越えていく様子が良かった。自分も新しい人生を生きられる気分にさせてくれる。 バルセロナに行く時は是非立ち寄りたい。
記者を定年退職してバルセロナで豆腐屋になるという、何とも無謀とも思える挑戦を、井上ひさしさんの「一身にして二生を経る」という言葉のとおり、異国の地で奮闘しながら挑戦する姿に心を打たれた。 ある程度豆腐の技術が元々あるのかと思いきや、豆腐の修行を始めたのも退職後であり、預金をすべてスペインの銀行に預...続きを読むけたり、初めて豆腐屋を開くため何百万円もするような機械や道具を揃えて、スペインに送るという…。 自分ならそんな大胆なことは到底出来ないし勇気もない。読みながらも、本当にそんなに老後の金を注ぎ込んで大丈夫なの?と突っ込みを入れたくなりながらも、その行動力や前向きな姿勢には恐れ入ってしまった。 開業後も、ボイラー問題やコロナ禍、プラスチック規制問題など、様々な困難に遭いながらも、その山を乗り越えていく姿は、自分も簡単に諦めてはいけないと勇気をもらった。 また、様々な困難に遭っても周りの方々のサポートに恵まれ、それは、作者夫婦の人柄のお陰なのだなと感じた。 最後に、これは作者の奮闘記であるが、夫婦二人三脚の印なんだなと思い、少し切なくも心温まる思いになった。
友人に向けて石井好子さんのエッセイを誕生日プレゼントに購入したばかりの自分にとって、なんとなく近いテーマだなと思わされた作品 仕事、人生、著者の色々な選択が胸に刺さるし、カミさんのお言葉、蛮勇っぷりが素敵。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
バルセロナで豆腐屋になった 定年後の「一身二生」奮闘記
新刊情報をお知らせします。
清水建宇
フォロー機能について
「岩波新書」の最新刊一覧へ
「ノンフィクション」無料一覧へ
「ノンフィクション」ランキングの一覧へ
一覧 >>
▲バルセロナで豆腐屋になった 定年後の「一身二生」奮闘記 ページトップヘ