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世界幸福度ランキングで、7年連続1位に輝いたフィンランド。フィンランドの学校には「良く生きるための授業」がある。それが、心理学、社会学、政治学、哲学など、様々な分野を横断しながら、自分の人生観を育むための知識と教養を得る「人生観の知識の授業」。「良い人生って何?」「生きる意味はどこにある?」などの問いに向き合いながら、自分だけの答えを探すフィンランド独自の授業、そしてその教科書から、幸せに生きるヒントを探る。
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Posted by ブクログ
自分も学びたくなってしまった! 受け身ではなく自分自身が問いに答えていき、自分自身を構築する 素晴らしい教育・教養。 改めて日本の教育への違和感と貧弱さを感じてしまう。
フィンランドの教育スタイルと対比して日本の教育めっちゃ批判するやんって突っ込みつつ、、フィンランドの『人生観の知識』について一部学べた。 たしかに、日本では高等学校で人権を学ぶ機会なんてないし、自発的に周囲へアクションする姿勢がいかに重要かなんてことも学ばないなぁと実感。 「決まりだから」で済ま...続きを読むせる日本と「本質」で行動するフィンランド。僕は後者スタイルで人生を生きたいなぁ。
のほほんとしたタイトルだが、学びや気付きが多かった。フィンランドの教育は教育無償化や全人格的な教育モデルで国際的な評価が高い事はなんとなく知っていたが、国全体で子どもの教育を支えている。フィンランドの世界一の幸福度は、同国の教育モデルと深く結びついていた。 ・国民全員に平等な教育無償化 ・教師は医...続きを読む師や弁護士と同等の高度専門職 ・校則はなく服装は自由 ・学力テストや偏差値がない ・塾も受験がない ・高校卒業後にすぐ大学進学しない ・大学は自立した学習者のための教育機関 ・就職という概念がない
これは日本の道徳教育が、素晴らしい理念と理想を掲げて健全な若者を育もう、という見せかけのものであること、さらには耳障りの良い学習指導要領が、よく読めば子どもたちを囲い込むものだというのが見えてきて、新たな視点を得られた本でした。 最後の方にあった「フィンランドの「『人生観の知識』が広く深い知、新しい...続きを読む知、自分自身の知への飛翔を誘うのに対し、日本の道徳は硬い壁と天井の空間に子どもを囲うようだ。それが子どもたちから奪うものは大きい。」のくだりが印象的。 内容は、フィンランドの高校の教科書を、センテンスごとに読み解いていくもので、高校生にわかりやすく、また自分自身で考えることをベースにしている。簡単なコメントで日本との比較が出てくるけど、それが比較されなければ気づかなかった、当たり前と思っていた事柄で、目が覚める思いだった。 フィンランドの高校の授業が心底羨ましい。
まだ読んでる途中だけれど!!! これはみんな読むべきです。 「はじめに」を読んだ時点で、日本の教育に答えのない問いを考える授業ってあったかな?と考え込んでしまいました。 道徳がそれ(この書で言わんとしている人生観の知識という科目)にあたると書いてありましたが、わたしには少し違うような気がしています。...続きを読むもっと大事なことのように思います。 人生100年時代と言われる今、もっぱら生きていると、答えのない答えを考えることばかりです。 それなのに日本の教育では、そういったことをひたすら考え、みんなで議論し、自分らしい答えを導き出してみるという教育がなされているのか疑問です。 今からでも遅くない、この考え方を知っておくべきだなと思い、わたしの人生における必読書とします。
丁寧にフィンランドの教科科目「人生観の知識」を紹介されていた。 批判は否定ではない、という言葉が心に残った。 日本との比較で、日本の教育には宗教が紛れ込んでいるとのことで驚いた。
フィンランドの学校には「人生観の知識」という選択科目があり、小学校から高校まで選択することができるそうです。そして、フィンランドの教育庁は「人生観の知識」という科目を次のように説明しているそうです。 「人生観の知識の出発点になるのは、すでに用意されたカリキュラムではなく、生徒が生きている世界とそ...続きを読むの現象である。自分の人生観をアクティブに形成、その根拠を内省し、それに影響を与えているファクターを分別する。 同時に、政治的、科学的、哲学的、思想的、ポピュラーカルチャーや宗教など、様々な一般的な世界観を考える。 人生観の知識は多分野で、人類学、哲学、心理学、生物学、地理学、歴史、文化、アート、教育学、社会学、メディア研究、ジェンダー研究などから得られる視点を活用する。 生徒は全体をつかみ、現象の間の繋がりを理解し、幅広く批判的な思考を発展させていく。また、一般教養、判断能力、他人の尊重、会話、聞くこと、自分の表現を強化する。人権に根ざし、持続可能な将来の建設。社会的な存在として人を理解し、周りの現実を批判的に検証する能力、自由で平等、アクティブで倫理的な社会の一員として生きることが期待される」 とのこと。 世の中の常識なんて、通用するのは、せいぜいが20年ではないでしょうか。親が正しいと思うことが、子どもが生きていく時代に合っているとは思えません。 親は、教師は、常に世の中の変化を学び直していく必要があります。自分の成功体験を過信してはいけません。これが正しい道、などと説教を垂れてはいけません。「正しい」「望ましい」「適切」など、軽はずみに口にしてはいけません。あくまで、個人の見解であるのです。それが同時代的・同社会に共通しているだけです。「正しい」のではありません。人類2500年の哲学・倫理学をナメてはいけません。 学ぶ姿を見せ続けることが、子どもにできる唯一のことなのかなと思います。 柔軟であること、個々の人生観を大切にすること。 考えること、対話すること。これしかありません。 あくまで個人の感想ですがw
大学で教育について学んだことがあり、他国の教育はどんなことをしているのか気になり読みました。 内容は、フィンランドの人生観の授業内容の紹介でした。 一部の紹介ですが、内容が広いこと、日本のカリキュラムの考え方の違いにとても驚きました。 日本では、大学に行くための授業となりますが、フィンランドでは...続きを読む、今後の人生の選択のための人生観について多くの時間を割かれています。 私個人的には、フィンランドの教育方針の方が人としての成長は見込めると思います。 しかし、教育システムがそもそも異なるため日本では広がることはないのか?? 帯に書いている10代の頃こういうことを教えて欲しかったは、少し難しい言葉が多すぎて言いすぎかなと思いますが、読む価値のある本だと思います。
フィンランドも日本もいずれの教育において違いはあっても、それぞれに良さがあるのだから 比較はしても良いが否定しなくても、、、 価値観の尊重ってなんだ?って思った 著者の意見は読み飛ばして、事実だけ拾うことを意識して読み終えた
フィンランドで実際に使われている教科書をもとに解説されているので具体的でわかりやすい。日本との対比もわかりやすい。一概にどちらがよいという物でもないと思うけれど、他国のことを知ることで日本のシステムをどう見るのか、その見方も変わることを考えると必要な視点だと思う。
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