風呂と愛国 「清潔な国民」はいかに生まれたか

風呂と愛国 「清潔な国民」はいかに生まれたか

1,078円 (税込)

5pt

4.0

「きれい好きな」日本の私?

日本人らしさとして語られがちな「毎日風呂に入るのが当たり前」「バスタブでお湯に浸かりたい」という感覚。私たちが無意識に内面化しているこの意識は、いったいどこからきたのだろうか? 西洋人が見た江戸の庶民の入浴習慣から、「日本人は風呂好き」言説のルーツ、家政書で説かれた「清潔な国民」を育てるための女性の役割、さらには教育勅語と関わる国民道徳論で議論された、身体・精神の「潔白性」まで。入浴を通して見えてくる、衛生と統治をめぐる知られざる日本近代史!

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風呂と愛国 「清潔な国民」はいかに生まれたか のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    不思議なタイトル。
    まず風呂の習慣について、、、我が家も毎晩風呂に入ってる。当たり前と思ってる。
    日本における風呂の歴史を新書はとうとうと語る。
    へえ、江戸時代途中まではつかる風呂は習慣でも何でもなかったんだ、、蒸し風呂?

    江戸時代の風呂というと、男女混浴の銭湯、ときには行為に及ぶ人も、、
    なんて

    0
    2025年05月18日

    Posted by ブクログ

    ニッチな歴史から文化を概観するという試みは好みのもの。それなしの紙幅で淡々と歴史的解明が行われているが、確かにそうだよなという納得感が勝って、驚きのようなものはそこまででもなかった。

    0
    2025年11月08日

    Posted by ブクログ

    ▼今われわれが歴史的な常識だと思っているものごとが、実は意外と歴史的には浅い事物である、ということはしばしばあります。だから歴史教育はむつかしいし、ときの権力者の意のままになりやすいってことなんですが。

    ▼日本人が風呂好きで清潔好き、というのは、実は遠い遠い昔からの「民族性」……なんかではなくて。

    0
    2025年04月20日

    Posted by ブクログ

    近代の日本社会で、入浴の習慣がどう意味づけられていくか。
    それをたくさんの資料から追跡した著者の研究を紹介したのが本書だ。

    「はじめに」に書かれた著者のエピソードに共感した。
    子どもの頃、お風呂に入るのが面倒だったり、自分の「入りたいタイミング」じゃないのにせかされたり…という経験は、自分にも思い

    0
    2025年03月29日

    Posted by ブクログ

    愛国の概念が巾があってなかなか面白かった。清潔概念というのも場所と時代で結構動くものなのだな。戦争のあたりで終わっているけれども高度成長期以降の話も読んでみたかったかも。

    0
    2025年02月26日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    風呂と愛国
    「清潔な国民」はいかに生まれたか

    著者:川端美季
    発行:2024年10月10日
    NHK出版(NHK出版新書729)

    著者は立命館大学生存学研究所特別招聘准教授で、専門が公衆衛生史。

    一般的に信じられている日本人は清潔好きという傾向が、どういう思想から強まっていったのか。国家権力側が

    0
    2025年04月01日

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