アンモナイト学入門:殻の形から読み解く進化と生態

アンモナイト学入門:殻の形から読み解く進化と生態

2,420円 (税込)

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アンモナイトといえば、まずあの「ぐるぐる巻いた殻」を思い浮かべるのではないでしょうか。アンモナイトは日本古生物学会のシンボルマークにもなっており、小学校理科の教科書では「白亜紀末に絶滅した頭足類」「地質時代を示す示準化石の一つ」と説明されます。化石を持っている人もいるかもしれません。それなのに私たちは、アンモナイトが実際にどのように生きていたのか――何を食べ、どんなふうに成長し、どのように泳ぎ、どういった進化を遂げたかなどをあまりよく知りません。なぜなら、本体である軟体部が化石になりにくく、また生活の痕跡が地層に残りづらいことなどにより、そもそも古生態の復元が難しいからです。

研究の進展により、その謎は徐々に明かされてきました。種ごとに食性や生息域が異なっていた可能性、雌雄で大きさが異なっていた可能性、より小さな卵をたくさん産んだ可能性……など、この10年ほどで次々と指摘されるようになってきました。本書では、「アンモナイト博士」として親しまれる著者が、アンモナイトのリアルな姿や生きざまを最新研究を交えてわかりやすく解説します。アンモナイトのことを知りたいなら、まずは手に取ってほしい一冊です。

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アンモナイト学入門:殻の形から読み解く進化と生態 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    誰もが名前を知るアンモナイトには興味深い話題が無数にある。なぜ渦巻きなのか、なぜ多様な形態をしていたのか、生態は?その1つ一つを最新の学説と照らし合わせ分かりやすい言葉で解説。日本で見つかる異常巻の謎も気になる。生物の生態や古生物に興味がある方はぜひ。

    0
    2024年03月24日

    Posted by ブクログ

    入門ということはなく、研究史から最新の成果まで幅広く紹介されていてマニアをも満足させるアンモナイト本。専門的な内容も分かりやすく解説。軟体部分や卵、顎器、歯舌、糞(と思われるもの)などの化石も報告されていたとは知らなかった。化石をもとに生態や復元を試みる試行錯誤はまさに科学の醍醐味。やはり同じ現生の

    0
    2024年03月18日

    Posted by ブクログ

    軟体部や腕など残らない部分により全然わからない部分もあれば、殻の物理構造や破損状況などから結構わかる部分もある!
    3Dデータを扱う技術やロボットの発達で本来不明だったアンモナイトの動きや生活の一端が見えるようになってきたのはとても面白い
    死後の殻の様子から、生態系内での様々な役割についても思いを馳せ

    0
    2025年06月23日

    Posted by ブクログ

    アンモナイトは示準化石であり、一般的な知名度も非常に高いが、思えばそれに焦点が当たることは多くないなと思う。恐竜などの巨大生物に比べ地味だからか。わかる、巨大生物はロマンだもんな…。でもアンモナイトも負けじとロマンを持っているのだ。
    本書を読んでタフォノミーや、アンモナイトが巻かれていった理由等初め

    0
    2024年08月15日

    Posted by ブクログ

    アンモナイトの進化の過程には、およそ5億4000万年前の古生代カンブリア紀に地球史上はじめて生き物の体に眼ができたことで、眼で獲物を見て襲う食う・食われるの関係がはじまったことにより、攻撃と防御の応酬で進化が加速したとされている。カンブリア爆発と呼ばれる現象とアンモナイトの進化が関係していることに驚

    0
    2024年06月10日

    Posted by ブクログ

    博物館に行くと見る機会のあるアンモナイト。




    アンモナイトについて知っていることはほとんどない。




    貝かと思ったら、イカやタコと同じ頭足類の仲間だった。




    「アンモナイト」の名前をたどると、意外な所にたどり着く。





    それは、古代エジプト神話の太陽神であり、大気の守護神、豊穣

    0
    2024年04月21日

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