今を生きる思想 ジョン・ロールズ 誰もが「生きづらくない社会」へ

今を生きる思想 ジョン・ロールズ 誰もが「生きづらくない社会」へ

499円 (税込)

2pt

4.4

社会のルールはどのように決めるべきか?

すべての人が納得できる正義はあるのか?

現代政治哲学の起点となった主著『正義論』を平易に読み解き、ロールズ思想の核心をつかむ!



【本書のおもな内容】

●「多様性を認めながら対立をなくす」ことのジレンマ

●ロールズが語った正義の構想は綺麗事なのか

●「力こそは正義」は根本的な誤解である

●画期的な思考実験「無知のヴェール」

●「誰もが納得する格差」はあり得るのか?

●自尊心がなければ自由になれない

●「正義は人それぞれ」と言っていられない理由

●現代的にアップデートされた社会契約論

●ロールズがたどり着いた「公正としての正義」



多様性の尊重と対立の回避のどちらかを諦めるのではなく、両方を取るためには、社会の構造(仕組みやルール)についての、何かしらの工夫が必要です。そして、そのような工夫を見つけ出すことこそが、ロールズの課題でした。『正義論』においてロールズが取り組んだのは、まさにこの問題、すなわち、人々が多様なアイデンティティをもっており、正義についても異なる意見を持っている、ということを前提にした上で、それでも正義が成立するとすればどのようなものとなるのか、という問題です。

はたして私たちは、社会の中の答えのない対立を、乗り越えることができるのか。その問題を解く手掛かりが、ロールズの『正義論』の中にあります。これから全四章に分けて、そのことをみなさんと一緒に見ていきたいと思います。――「はじめに」より



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100ページで教養をイッキ読み!
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1:それは、どんな思想なのか(概論)
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テーマを上記の3点に絞り、本文100ページ+αでコンパクトにまとめた、
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今を生きる思想 ジョン・ロールズ 誰もが「生きづらくない社会」へ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ジョン・ロールズ『正義論』の入門書。『正義論』のエッセンスを簡潔かつ的確にまとめており、非常に読みやすかった。

    学びになった点を幾つか挙げるとすれば、
    ・ロールズが論じる「正義」とは個人の判断基準ではなく、「社会正義」、社会を支える諸制度が正義に適っているか否かということ。
    ・「公正としての正義」

    0
    2025年06月17日

    Posted by ブクログ

    別の本(倫理学入門)で出てきた「無知のヴェール」という概念が好きすぎて、書店でジョン・ロールズの名前が見えて即買い。平易な文章なおかげで政治哲学苦手な俺でも楽しく読めた。
    あとがきにて著者の「学問への憧れとわくわく感を与えられているか」という文を見てなんか感動した。自分がなりたかった大人っぽいからか

    0
    2025年04月11日

    Posted by ブクログ

    戸谷さんの本で引用していたジョンロールズについて概説書を探していたところこの新書にたどり着いた。門外漢な私でもなんとか読み通すことができた。各章の始まりで簡単なサマリーがついていたのが読みやすかった。

    0
    2025年01月14日

    Posted by ブクログ

    (2024/10/10 2h)

    ジョン・ロールズ『正義論』の概要をまとめ、正義について論じる第一歩を踏み出すための本です。

    「無知のヴェール」
    「正義の二原理」
    「社会的基本財」

    『正義論』自体、哲学の本として扱われるものの中では比較的平易な言葉で書かれているもので、前提知識をあまり必要としな

    0
    2024年10月10日

    Posted by ブクログ

    無知のヴェールを仮定して、万人が自らの状況に盲目としたなら、どのような社会契約を選びうるか。それが社会が達成すべき正義である、とする考え方は、著者の語るようにあるべき社会の議論の土台として確かに最適であろう。
    問題は、何が平等であるか、の合意が容易でない点に有るのだろう。もしかすると、ほとんどの人は

    0
    2024年05月26日

    Posted by ブクログ

    多様性が叫ばれる今、
    本当に認め合える社会を目指すために
    本来の社会正義とは どういうものなのだろう という基礎的な考えに
    立ち戻るためには
    とてもオススメの書籍だと思います。

    0
    2024年05月03日

    Posted by ブクログ

    初心者向けに分かりやすい一冊だ。
    「正義の二原理」を中心に丁寧な記述が、素人の自分にも助かる。ロールズの平等主義リベラリズムはもっと注目されていい。あとは具体的施作が問題なんだけど。
    さて、中公新書の『ジョン・ロールズ』も読まなくちゃね

    0
    2024年06月01日

    Posted by ブクログ

    入門書としてわかりやすい。公正な正義とは自分の社会的立場が不明であると仮定してそれでも支持できるものを指すのだ、と言う概念は自己中心的正義を振りかざす者が多い中で有効な指針だと納得

    0
    2024年11月22日

    Posted by ブクログ

    “自尊心を欠いている人は、たとえ自由や権利や機会を与えられていても、それを利用するということができない。自尊心を獲得するために、人は他者の助けを必要とする。”

    0
    2024年05月22日

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