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パンデミックにおける行動制限から肥満対策、健康格差や自己責任論、健康増進にかかわるナッジの問題点に至るまで。健康をめぐる社会のしくみは、人々の自由をどのように変えるのか。選択すべきは介入か、それとも個人の自律か──。高度化する健康管理の技術を注意深く読み解きながら、健康を守る社会の仕組みと個人の生き方の複雑な関係をめぐる問いにじっくり向き合う。自分自身で考え、共に生きるための倫理学。
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Posted by ブクログ 2023年05月27日
SNS上で広がる強烈なヘイトを目の当たりにして、社会は「公衆衛生なき自由」を希求しているのではないかと弱気になっていた所だったが、「自由としての公衆衛生」という概念に幾分救われた気持ちになった。
Posted by ブクログ 2023年07月17日
生活習慣病のような慢性疾患の予防、医療費の削減等の様々な観点で健康政策は有用。しかし、どこまで人々の健康に政策として関与できるのかというのが論点。現在にもまだホットトピックである新型コロナウイルス感染症によるパンデミックをとりあげながら、緊急を要する公衆衛生のパターナリズムについても論じられている。...続きを読む 健康であること、健康を追求することは揺るがなく達成されるべきものであるという認識が自分の中であった。それは自分自身が医療や公衆衛生の分野を専攻しているというのもある。しかし、健康によって生きづらさを感じている人を見逃してしまわないように、常に思考を巡らせるということはとても大切だと思った。
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公衆衛生の倫理学 ──国家は健康にどこまで介入すべきか
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玉手慎太郎
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