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Posted by ブクログ
同時翻訳者の観点から書かれた著作。
言語学や翻訳に限って言えば、ややテクニカルな内容も含まれているが、大変よみやすい。日本語に登場する比喩やオノマトペをどう英訳するか、巻末の章などは気軽な読み物としても楽しめる。
英語を外国語として学習する者固有のケースというよりも、外国語を使用するケース全般、ひいては「ひとの話にいかに耳を傾け、かつ自分のメッセージを伝えるか」という方法に着目しているという印象を与える。
著者のポイントは、
・話を聴く場合、言葉一つ一つに惑わされず、相手の意図(言いたい事)を把握する(リスニングの)
・発言する場合は、SVOまたはSVCという文構造を意識したシンプルなセンテンスをつくる(スピーキング)
といったところだろうか。語学力を鍛えるには実践あるのみだが、その心構えを知るには好著であると思う。ただ、リーディングの重要性や詩の朗読の効能は十分説得的というところまでかけているとは思えなかったのが残念といえば残念な点か。
Posted by ブクログ
アポロ11号の月面着陸を同時通訳したという、通訳で有名な先生による、英語を聞く、話すということについての指南。
単語一つずつの意味をとるのではなく、話者が何を言おうとしているのかという意図を理解することや、また、誤解なく伝えるために日本語で言いたい内容を整理し、曖昧な表現を避けてはっきりと伝えることがいかに大切かということが強調して書かれている。
特に印象的な部分は、「早く英語を読む練習は同時通訳にも効き目がある」(p.73)、という部分で、共感できた。さらに、(ネイティブのように易しい単語をいろいろに使って表現するのには慣れが必要で、日本人がそのような慣れで表現することは難しいので、)「ボキャブラリーについては、私たちはもっとレベルの高い単語を使った方が表現しやすい」(p.77)ということはとても面白く、語彙の学習の動機づけになった。簡単な単語で色々表現しなさい、とよく言うし、その大切さはよく分かるが、実は難しい単語を覚えて使うことよりも、簡単な単語を色々に使うことはとても難しいことだと思う。
てっきりシャドーイングとかサイト・トランスレーションとかテクニック的なことが書かれているのかと思ったが、とても基本的なことが書かれていた。第6章の「日本語でこう言いたい時」の内容は、ソフトバンク新書の『訳せそうで訳せない日本語』の内容とかぶっているので、併せて読むと勉強になる。(12/08/05)
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