グレイの森

グレイの森

2,090円 (税込)

10pt

臨床心理士になって四年の水沢藍を訪ねてきた聡美。 診察室に入った彼女は、何かに憑かれたように話し始める。同時期、藍はボランティアで英語を教えるため小学六年生の綾香を訪ねていた。 表情がないことに違和感を覚えたとき、手首に刻まれた何本もの傷跡に気づく。 綾香が発する‘サイン’とは――。両者の話を聴くうちに、 藍はある殺人事件の真相を知ることになる。 事件の背後で苦しむ人々の声を掬う、臨床心理士の物語。■著者からのコメント■すべてに白黒つける二項対立の世界で「生きづらい」と感じることが多くなりました。人が人として生きるために何が必要か。自分の中の汚いものを見つめながら、魂の底をえぐり出すようにして書きました。生きづらさを抱えるすべての人に捧げます。

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    徳間書店
  • ページ数
    320ページ
  • 電子版発売日
    2023年11月02日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

閲覧環境

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    臨床心理士の藍が、小学校で起こった殺人事件の被害者家族の娘の家庭教師を引き受けることになり、その中で見えてくるものと、偶然にも加害者の母親を診ることで感じたことは…。

    とても重い内容ではあったが、被害者側と加害者側の家族の気持ちを知れば知るほど、母親の影響がこれほどまでとは…と思うと怖さを感じた。

    0
    2025年04月01日

    Posted by ブクログ

    非常に重い、簡単には正解の出ない問題に取り組んだ力作。匿名性に高い社会にあって、求められているのはやはり尊敬とか思いやりではないかな。昭和世代ですみません。

    0
    2025年06月26日

    Posted by ブクログ

    人に寄り添うとはどういうことか、を考えさせてくれる作品。最後の方、少し説明しすぎかなという気がしました。

    0
    2025年05月12日

    Posted by ブクログ

    恐ろしくなった。
    わたしも…
    7人の子を殺した殺人者の母、聡美と、
    自分の子を叩くことをやめられない被害者の母、塔子とそう変わらないのだと思う。
    "正しい"と思う事柄に子どもを当てはめて、
    それが子どもにとって良いことなのだと信じ込み、子どもをあるがまま受け入れられない。
    だけど

    0
    2024年07月01日

    Posted by ブクログ

    殺人事件関係者の心と向き合う臨床心理士の話。ミステリ風味。内容が重いせいか結末に物足りなさは感じる。善悪観ははっきりしており、グレーを許容するものではないのが私には残念。

    0
    2024年04月21日

    Posted by ブクログ

    人と人を隔てる深く険しい谷を越えられるものがあるとしたら、ただ一つ、想像力ではないか。
    想像の翼を広げることで、人はいつか、互いを隔てる深い溝を越えることができるかもしれない。

    0
    2024年04月16日

    Posted by ブクログ

    臨床心理士の藍は、ボランティアで知り合った小学校教諭に頼まれ、不登校の女子の家庭教師を引き受ける。通ううちに少しずつ心を開くようになった少女だが、その心には深い闇が横たわっていた……。
    人の心の問題に立ち入る臨床心理士を主人公とした、社会派の水野さんらしい作品だ。
    幼児期から有名校に入学するための対

    0
    2024年02月11日

    Posted by ブクログ

    読み進めるのが辛い話だったけど、相談者に真摯に寄り添う臨床心理士 藍の姿勢に好感が持て、とても読み応えがあった。
    加害者を産み育てた母親の苦悩、悔恨、悲しみ‥心の叫びが綴られた聡美の日記に、同じ母親として胸が痛んだ。
    白黒つけず、簡単に答えも出ないグレーのまま。そこに救いを感じる読後感。

    0
    2023年12月21日

    Posted by ブクログ

    グレイの森
    水野梓さん

    臨床心理士。

    全てが繋がった。
    怖いなぁー。

    自分がその立場になったら、
    どうなっちゃうんだろう。
    怖いなぁー。

    0
    2024年10月07日

    Posted by ブクログ

    ミステリーではないんだろうけど
    凶悪事件の
    被害者と加害者のそれぞれの身内が
    たまたま同じタイミングで
    ひとりの臨床心理士と関わり合い
    また、名前まで知っていながら
    お互いの関係について深く考えないなんて…
    書きたいことと
    参考にしたことが分離したまま
    物語としてちゃんと融合していないから
    臨床心理

    0
    2024年01月03日

グレイの森 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    徳間書店
  • ページ数
    320ページ
  • 電子版発売日
    2023年11月02日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

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