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著者の人格形成期である明治と昭和の谷間に位置する大正という時代を各方面から分析し、解明する目的で旅立った「大河歴史紀行」は、第四巻において頂点に達する。全巻は、幕末日本で活躍した最も特異な人物、高杉晋作、彼のパトロンだった下関の豪商白石正一郎、粛清された高杉の「ライバル」赤根武人、讃岐の「勤皇博徒」日柳燕石、「幕末の異端児」天誅組盟主、中山忠光などの動きを中心に、日本人の精神構造を具体的に探る材料といえる興味あふれるエピソードでうずまっている。
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