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スウェーデンは社会保障が進み男女平等が徹底された福祉国家であると讃美するのも、税金が高く社会主義的な国であると批判するのも、一面しか捉えていない。「伝統的な家族」は崩壊してしまっており、母子家庭・父子家庭や片親の違う兄弟も普通のことだ。ボルボやサーブが破綻しても政府は救済しないなど、米国以上に市場原理主義的な国でもある。その特異な社会・経済を理解するためには、国家を支える理念と、それが生まれた背景を知る必要がある。戦後の高度成長期に必要とされた「国民の家」の理念は、H&Mやイケアの企業戦略、年金制度改革などに、どう実践されているのか。スウェーデンは福祉を経済成長にもつなげている。しかし、それを表面的に真似ても、うまくはいかない。この国から学ぶべきは、個々の政策ではなく、政治・制度に対する国民の信頼という無形の社会資本を形成し、担保するしくみだ。日本がとるべき道を示唆する
...続きを読むPosted by ブクログ 2014年08月11日
スウェーデンに関する新書2冊目。この書ではスウェーデン政府の「国民の家」としての機能に着目している。WW2後、戦後女性の雇用を押し出したスウェーデンでは伝統的な家族のあり方が失われ、社会は喪失感、不安に襲われ自殺率は急増した。そこで政府が子や年配者の世話をする「父親」の役割を果たし、社会保障を充実さ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月03日
最近スウェーデンという単語を何となくよく耳にしていて、どんな国なんだろうという興味から、読んでみた。
スウェーデンというと、税金が高く、社会保障が充実している国というイメージだと思う。
本書はその根底に何があり、なぜそうなっているのかを教えてくれる。
「国民の家」という理念の元、全ての国民を国家の家...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年07月09日
日本人が学ぶべきは、スウェーデンの個々の具体的な福祉政策ではないことに、本書を読んで納得。
将来をどうするかの国家理念、政治の透明性や情報公開の在り方など、国民と政府の相互信頼という根幹が日本に欠落していることは衆目の一致するところだと思うけれども、対照的に、スウェーデンでは何事を進めるにあたって...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年11月07日
福祉大国で有名なスウェーデンがなぜ成功しているのかをわかりやすく紹介してくれる。
成功に至るまでにあった問題などもわかりやすく提示してくれているので、マイナス面もきちんと書かれているので信ぴょう性が高い。
高福祉高負担を国民が受け入れることができた理由は、国民が国を信頼できていること。そのために徹底...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年07月10日
高負担、高福祉で有名な、スウェーデンについて書かれた本。
なかなか、面白いですね。
#以下かなり個人メモ
ただ、若干掘り下げが少ないand/or結論で、そうかな?~というとこもあったような。
政府が、高負担、高福祉の基本的考え方「国民の家」や「女性の就業率」を掲げて推進し、実際にそうなったようで...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年02月13日
スウェーデンは、国家の家の理念( 自由と共生と平等)を実現しようとしてきた。国家の家では、国家が親の役割りを果す。これには、国民の政治への信頼が不可欠である。そのため、スウェーデンでは、政府の情報公開、説明責任などが徹底されている。
スウェーデンの強さは、確固とした福祉政策の理念とビジョンがあるこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年11月23日
もともと興味のあったスウェーデンという国について。
「信頼」という無形の社会資本。これがスウェーデンの国としての強さ。「国民の家」という理念。
単に社会福祉が発展した、ゆえに税金がやたら高い国のイメージだったけど、その背景が知れてだけでも読んだ甲斐があったなー。
ただ、書き方がくどすぎて逆に読みにく...続きを読む
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