Posted by ブクログ
2013年01月20日
輸出産業が日本を支えているとの観点から「円高=悪」という先入観があったが、ひとえにそうは言えないものだなぁという気づきがありました。
確かに考えてみれば、円が高いということは日本が買われていることであり、日本が評価されているということに他ならないと認識。逆に、これだけ負債を抱えながら、円安が止まりま...続きを読むせんという事態であれば、いよいよ危険だな、、と。
ただ今日本が買われていることは、欧米の不安定性が原因であり、日本が評価されているわけでないということが問題であり、円高そのものが問題ではない。円高に対応ができないという状況へ問題意識を持ち、官民が一丸となって取り組まなければならないのだろうと感じた。
著者は欧米の景気回復に伴い円安に向かうと述べておりますが、世界に振り回され続ける状況が世界における日本のプレゼンスを示しており、欧米と比して基軸になり得ない日本の現状へ悲哀を感じました。
企業買収、海外移転など円高に適応した経済モデルを進め、強い円を創造していきたいと思いました。そう思うとシンガポールや香港はすごい。
また、雑感としてデフレの経済やBOPビジネスを読んだ際も感じましたが、改めて政治は難しいなぁと。マクロ経済学と経営学、金融工学の背反性を取り持ちながら、全方面が納得する結論を出す。。政治家は大変だなぁ。
円高で潰れた国はない。いかに輸出産業に依存しているか、がわかる。金融リテラシーを学べばお金持ちになれる。