一流の共通点 スカウトマンの私が見てきた成功を呼ぶ人の１０の人間力

二宮博

元ガンバ大阪の伝説のスカウトマンが、一流になっていく人物に共通する１０の人間力を明かす！スカウトマン、そして、アカデミー部門で約２７年間にわたり選手たちと関わってきた著者が、一流になっていく人間の考え方、環境づくり、努力の方法を明かした一冊。宮本恒靖、稲本潤一、橋本英郎、播戸竜二、大黒将志、嵜本晋輔、本田圭佑、家長昭博、安田理大、宇佐美貴史、鎌田大地、堂安律、谷晃生といった、実際にスカウトしたり、アカデミーの責任者として関わってきた人物の「人間力」を、実際のエピソードとともに紹介。本書は、サッカー選手を目指している人、サッカーをしている子どもをもつ保護者、さらに、自分を高めたいビジネスパーソンにおススメの一冊となっている。

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: スポーツ・アウトドア / スポーツ
• 出版社: 徳間書店
• ページ数: 256ページ
• 電子版発売日: 2023年07月18日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 7MB

[ブクログ · ★★★☆☆]

「一流の共通点」というタイトルだけなら、
ビジネス書っぽい感じがしますが、
どちらかというとサッカーのマインドについて述べた本。

著者はガンバ大阪でスカウトをしていた方らしく、
ガンバ出身（ジュニアユース・ユース含む）の
選手たちがどんな心構えで、プロにまで
育っていったのかについて、書かれています。

著者が言う通り、技術は後からでも育つが、
マインドは中々育たないとは思うのですが、
ユース世代はやっぱり技術が気になりますよね。。
確かに本田圭佑のようにユースに上がれず、
日本代表にまで這い上がっていった事例などもありますが、
それでも一般的なサッカー愛好者よりは技術が優れていたわけで…。
紙面のボリュームの関係や
どの領域にフォーカスするかという
問題もあったのだとは思いますが、
全体感がもう少し知れたらよかったかなと思います。

一方で興味深いのは、
プロにまでの道筋は、本当に千差万別で、
色々ある（と言うか、全然違う）ということ。
才能溢れ「至宝」の如く大切に扱われる人もいれば、
雑草魂の人もいれば、勉強もできてクレバーな人もいる。
そんな人たちそれぞれに、特有の強みがある訳です。
ということは、いくつかの成功のケースがあって、
そのケースに応じた強みの開発があるはずで、
そういった整理や分析があったら、
この本はすごいことになっていた印象です。

総じて言うと、プロで必要なマインドを学びたい人は、
読んでみるといいかもしれません。
（そういう人は、総じて勉強を疎かにしがちですが、
ちゃんと勉強せい、とも書いています、笑。）

[ブクログ · ★★★☆☆]

一流のスカウトマンが日本サッカー選手の素晴らしさを語っているのかと思ったら、よく読むとガンバ大阪出身の選手ばかりでした。しかしガンバ大阪はすごい。これだけの一流選手を輩出してきたのだから。
逆に考えると他のJリーグチームにも同じ様な目線で語ることができるのではないかと。
著者にはもっと広い観点でこの人間力の法則をベースに語り続けてもらいたい。