三人書房

三人書房

1,799円 (税込)

8pt

大正八年東京・本郷区駒込団子坂、平井太郎は弟二人とともに《三人書房》という古書店を開く。二年に満たない、わずかな期間で閉業を余儀なくされたが、店には松井須磨子の遺書らしい手紙をはじめ、奇妙な謎が次々と持ち込まれた──。同時代を生きた、宮沢賢治や宮武外骨、横山大観、高村光太郎たちとの交流と不可解な事件の数々を、若き日の平井太郎=江戸川乱歩の姿を通じて描く。第十八回ミステリーズ!新人賞受賞作「三人書房」を含む連作集。乱歩デビュー作「二銭銅貨」発表から百年の年に贈る、滋味深いミステリ。/【目次】三人書房/北の詩人からの手紙/謎の娘師(むすめし)/秘仏堂幻影/光太郎の〈首〉/※本電子書籍は、『三人書房』(ミステリ・フロンティア 2023年7月初版発行)を電子書籍化したものです。

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三人書房 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    若き日の江戸川乱歩を描くミステリ連作短編集
    大正、昭和初期の東京の街が慕情を添え、時代に沿った驚く着想点の謎と推理が冴える、お勧めの良作品です
    慌ただしい現代を離れ歴史の狭間にたゆたうような雰囲気が素敵です
    小学校の図書室で乱歩の作品の数々をそれはそれは読み耽った懐かしい香りを思い出して嬉しく感じま

    0
    2023年09月30日

    Posted by ブクログ

    この空気感が好き。
    特に印象に残るシーンがあるわけじゃないけど、読み終わるまで退屈だと思わなかったし、面白かったし、「なんでだ?」って考えると、この本独特の空気感? みたいなものが気に入ったんだと思う。
    また機会があればこの作者さんの本を読んでみたい。

    0
    2024年12月06日

    Posted by ブクログ

    江戸川乱歩が江戸川乱歩として執筆するようになる前の古本屋を営む平井太郎としての謎解き。あったかも知れない、なかったかも知れない、そんなエピソードたちと未来の小説に繋がったような内容が面白い。時代背景の説明も出て来る過去の人物もみんな知ってる偉業の人ばかり。松井須磨子、宮沢賢治、葛飾北斎、宮武外骨、伊

    0
    2024年10月29日

    Posted by ブクログ

    静かな佳品。デビュー前・直後の乱歩による謎の解決とそれらが関係者のその後の活躍に与えたかも知れないささやかな影響。あったかも知れない、と思わせる造りが気持ちよい。

    0
    2024年02月06日

    Posted by ブクログ

    東京の団子坂に平井太郎は弟二人と古本屋「三人書房」を開く。
    居候として転がり込む井上が巻き込まれた松井須磨子の死の真相。
    ふらりと書房を訪れた宮沢賢治に頼まれた偽浮世絵事件。
    浅草に出没する蔵破りの怪盗と乱歩が始めた屋台の行方。
    宮武外骨、横山大観を巻き込んだ秘仏の謎。
    高村光太郎が回想する、首盗難

    0
    2024年10月29日

    Posted by ブクログ

    [1]「わたし」が転がり込んだ江戸川乱歩と二人の弟が短期間営んでいた「三人書房」にやってくる事件たち。古本屋と謎解きは相性が良いです。《当時、彼は既に、江戸川乱歩だった。》p.8
    [2]松井須磨子、宮澤賢治、宮武外骨、横山大観、葛飾北斎の娘お栄、高村光太郎など著名人にまつわる事件。
    [3]井上勝喜と

    0
    2024年05月23日

    Posted by ブクログ

    江戸川乱歩が作家としてデビューする前に二人の弟と古本屋を営んでいた…という事実をふまえて、当時の有名作家や女優が関わる短編集。
    フィクションなんだけど、もしかして…と思わせるところが楽しい。

    0
    2024年04月04日

    Posted by ブクログ

    大正八年東京・本郷区駒込団子坂、平井太郎は弟二人とともに《三人書房》という古書店を開く。二年に満たない、わずかな期間で閉業を余儀なくされたが、店には松井須磨子の遺書らしい手紙をはじめ、奇妙な謎が次々と持ち込まれた──。同時代を生きた、宮沢賢治や宮武外骨、横山大観、高村光太郎たちとの交流と不可解な事件

    0
    2024年02月06日

    Posted by ブクログ

    平井太郎、後の江戸川乱歩が二人の弟たちと駒込団子坂に開いた古本屋は「三人書房」
    その二階に居候する、乱歩の会社勤め時代の同僚・井上を加えた四人の周辺では、奇妙な事件がいくつも起きた。
    古本屋はわずか二年で閉店してしまったが、その後作家としてデビューしたあとも、乱歩の名推理は謎を解き明かしていく。

    0
    2023年10月25日

    Posted by ブクログ

    乱歩先生ファンの私としては、乱歩先生が古本屋を営んでいた時代を舞台にした作品ということで興味津々で読んだ。

    実際のところ、乱歩先生の魅力全開というよりは、様々な有名人たちの登場と彼らにまつわる謎解きの話だったのだが、後に江戸川乱歩として多数の探偵小説を書くことになる未来を思わせるような内容だったの

    0
    2023年10月09日

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