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大正八年東京・本郷区駒込団子坂、平井太郎は弟二人とともに《三人書房》という古書店を開く。二年に満たない、わずかな期間で閉業を余儀なくされたが、店には松井須磨子の遺書らしい手紙をはじめ、奇妙な謎が次々と持ち込まれた──。同時代を生きた、宮沢賢治や宮武外骨、横山大観、高村光太郎たちとの交流と不可解な事件の数々を、若き日の平井太郎=江戸川乱歩の姿を通じて描く。第十八回ミステリーズ!新人賞受賞作「三人書房」を含む連作集。乱歩デビュー作「二銭銅貨」発表から百年の年に贈る、滋味深いミステリ。/【目次】三人書房/北の詩人からの手紙/謎の娘師(むすめし)/秘仏堂幻影/光太郎の〈首〉/※本電子書籍は、『三人書房』(ミステリ・フロンティア 2023年7月初版発行)を電子書籍化したものです。
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年09月30日
若き日の江戸川乱歩を描くミステリ連作短編集
大正、昭和初期の東京の街が慕情を添え、時代に沿った驚く着想点の謎と推理が冴える、お勧めの良作品です
慌ただしい現代を離れ歴史の狭間にたゆたうような雰囲気が素敵です
小学校の図書室で乱歩の作品の数々をそれはそれは読み耽った懐かしい香りを思い出して嬉しく感じま...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月06日
大正八年東京・本郷区駒込団子坂、平井太郎は弟二人とともに《三人書房》という古書店を開く。二年に満たない、わずかな期間で閉業を余儀なくされたが、店には松井須磨子の遺書らしい手紙をはじめ、奇妙な謎が次々と持ち込まれた──。同時代を生きた、宮沢賢治や宮武外骨、横山大観、高村光太郎たちとの交流と不可解な事件...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月25日
平井太郎、後の江戸川乱歩が二人の弟たちと駒込団子坂に開いた古本屋は「三人書房」
その二階に居候する、乱歩の会社勤め時代の同僚・井上を加えた四人の周辺では、奇妙な事件がいくつも起きた。
古本屋はわずか二年で閉店してしまったが、その後作家としてデビューしたあとも、乱歩の名推理は謎を解き明かしていく。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月09日
乱歩先生ファンの私としては、乱歩先生が古本屋を営んでいた時代を舞台にした作品ということで興味津々で読んだ。
実際のところ、乱歩先生の魅力全開というよりは、様々な有名人たちの登場と彼らにまつわる謎解きの話だったのだが、後に江戸川乱歩として多数の探偵小説を書くことになる未来を思わせるような内容だったの...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月24日
大正から昭和初期、江戸川乱歩や当時活躍した有名人を中心に綴られるミステリー作品集 #三人書房
■きっと読みたくなるレビュー
約100年前、江戸川乱歩の三人書房を営んでいた時代を背景に、当時関連した人物たちが日常の謎に挑むミステリー短編集です。
今までいろんなミステリーを読んできていますが、実は乱...続きを読む
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