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日本人は天災や戦争によって非業の死を遂げた者をどのように弔ってきたのか。『古事記』『日本書紀』を起点に仏教説話集『日本霊異記』の世界に分け入り、念仏結社を作った源信、女人救済を説いた蓮如らによる弔いの作法を歴史的に辿る。さらに死者の霊を呼び寄せる巫女の口寄せ、ムカサリ絵馬や花嫁・花婿人形の奉納など現在も続く風習を紹介し、遺影のあり方をも考察。古代から東日本大震災後まで連なる鎮魂の形を探る。
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Posted by ブクログ
経済雑誌で勧められていたので。
芭蕉や鴨長明の話は面白くなかったが、
弔いの儀式に関する話は面白かった。
もともと古代の日本では、人間の死を確認する方法がなかったために、相当の期間遺体を安置し、タマフリ(魂を呼び戻す儀式)を行い、
それが叶わなかった時に、タマシズメ(魂をしずめる儀式)を行うモガリ儀礼があったこと、
仏教とともに火葬が広がっていったことが興味深かった。
平安時代に菅原道真が怨霊となって京都に祟ったと思われていたことは知っていたので、
不遇の死を迎えた人の魂が休まらないという考え方は既知の知識だったが、
幼く、または若くして死んだ人の魂が未成霊として鎮める必要があるという考え方が、
未婚のままに亡くなった娘息子のために、
絵馬や人形を奉納するという形で現在にも残っていることは、感慨深かった。
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