亡霊の地

亡霊の地

3,850円 (税込)

19pt

4.3

ベルリンで同性の恋人を殺した陳天宏は、刑期を終えて台湾の永靖に戻って来る。折しも中元節を迎えていた故郷では、死者の霊も舞い戻る。天宏の6人の姉と兄、両親や近隣の住民。生者と死者が台湾現代史と共に生の苦悩を語る、台湾文学賞、金鼎賞受賞の長篇

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    早川書房
  • ページ数
    424ページ
  • 電子版発売日
    2023年05月23日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    3MB

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亡霊の地 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    またひとつすさまじく、すばらしく力強い物語に出会えた…。

    台湾ではおととい鬼月がおわり、門が閉じたという。中元節の時分に出版社の方が紹介されていたこの本の装丁にひとめぼれし、『亡霊の地』(原題『鬼地方』)というタイトルに震えながら(ホラーが大好きだけど苦手なので)手に取った。
    あとがきで知ったが、

    0
    2024年09月05日

    Posted by ブクログ

    どこから感想を書けばいいかわからないくらい強烈な一作だった。アジアを舞台にしたマルケス的マジックリアリズム小説であり、主人公が一度は捨てた故郷に戻る帰郷小説であり、台湾の政治と社会の暗部を描いた社会派小説でもある。今までの人生で、こんな小説は読んだことがない。
    この小説では、人間も亡霊も一緒になって

    0
    2024年05月07日

    Posted by ブクログ

    ちょっとこれはヤバいやつを読んでしまったのかもしれない。台湾出身の作者の描く、日本で言えば恐らく昭和後半から現代に至る(と思われる)台湾のとある地方における五女二男の子供とその父親、母親の“家族”とその周囲の人々による数十頁のモノローグが積み重なっていく形式で物語は進んでいく。
    まずとにかく誰一人と

    0
    2023年07月02日

    Posted by ブクログ

    陳家七姉弟の今。
    それぞれにそれぞれの問題を抱え、そこに至る過去は腹をわって語りきれず、互いを羨み、妬み、それでいて実は相手への責任を感じながら、言葉にできない幸せを望む。

    家族って切っても切れず、嫌い!と言いながらも手をさしのべあってしまうよな。

    ピーピー口喧嘩を始めた姉妹をみて、
    「泣かない

    0
    2023年06月26日

    Posted by ブクログ

    台湾の青年がドイツで殺人の刑期を終えて、故郷の村に帰ってくる所から物語は始まる。折しも中元節で死者の霊が帰ってくる、そこから生者や死者の語りが始まる。それぞれの語りの中から貧困、DV、あらゆる差別等が浮き彫りになる。超自然の手法で、青年の家族の歴史、日本統治やドイツの非人間的な歴史が明るみにでる。凄

    0
    2023年10月28日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    全体的に暗い雰囲気があり登場人物も多めなので、最初は読むのにパワーがいるなぁと感じていたのですが、陳家と永靖の人々の秘密やドイツでの出来事などが徐々に明かされていく構成が非常に上手で、一度読むと中々止められませんでした。

    多かれ少なかれ日本にも共通点はあるかと思いますが、戒厳令が敷かれていた頃の台

    0
    2025年10月14日

亡霊の地 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    早川書房
  • ページ数
    424ページ
  • 電子版発売日
    2023年05月23日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    3MB

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