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読みやすく読み応えもある、ちょっとライトなハードファンタジー。
依頼をこなす為なら殺しも厭わない、金次第でどんな仕事も引き受ける孤高の傭兵・ジグ。
災いをもたらす存在として、人々から忌み嫌われ住処を追われる孤独な魔女・シアーシャ。
ひょんなことで出会った異色コンビが、誰も知らない異大陸を目指すことにはじまり、様々な騒動に巻き込まれたり起こしたりするお話。
王道のハイファンタジーと異世界転生ものをあわせたような作風で、重厚感がありつつとっつきやすさもあり、シリアスと思いきやコミカルさもある、なんとも独特の味わいのある文体がGOOD。
妙に著者のこだわりを感じる白熱のバトルシーン、無骨なジグと常識に疎いシアーシャのちょっとしたやりとりの微笑ましさも推しポイント。
王道ファンタジー好き、異世界転生もの好き、そしてバディもの好きな方にもおすすめの一作。
Posted by ブクログ
『魔女と傭兵4』は、マフィアや裏社会の存在によって異大陸の世界観がさらに広がり、シリーズの奥行きを強く感じさせてくれる一冊だった。組織同士の思惑や街の空気が丁寧に描かれることで、「この世界にはまだまだ知らない場所や人々がいるんだ」と想像が膨らむ。
とはいえ、今巻で何より印象に残ったのは、やはりジグの存在感だ。これまでも頼れる傭兵として描かれてきたが、今回は彼の過去や生き様により深く踏み込んでいて、「なぜ彼がこんなにも強く、そして冷静でいられるのか」が少しずつ見えてくる。多くを語らない人物だからこそ、その一つ一つの言動に重みがあり、読めば読むほど惹きつけられた。
派手な戦闘や駆け引きももちろん面白いが、それ以上に「ジグという男を描く物語」としての魅力を存分に引き立て、またジグの底の見えなさが際立つ巻だった。世界観の広がりと主人公の深掘り、その両方を存分に味わえる、大満足の一冊だった。
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