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Posted by ブクログ
明示されてはいないが、「魔女たちのたそがれ」の続編。
狂気に支配される恐怖、みたいなものがテーマだと思っていたのだが、
それが「吸血鬼」という半ばファンタジー的要素に落とし込まれたので、
急にお話が絵空事のように思えてきた。
終盤、誘拐という事案が発生するのだが、
「いや、その相性では長距離移動はできななくない?」
「っていうか、そんな都合よく『切り札』が登場するか?」
みたいな、前作同様行き当たりばったりな展開がチラホラ。
モヤモヤさすだけで、詳しいことは有耶無耶にしとこ、みたいな。
なんだか続編を示唆する終わり方だが、
最後もそうやってモヤモヤさせるだけの最後。
すっきりしないなぁ。
匿名
前作では「彼ら」は吸血鬼のようなものとして描かれており得体の知れない不死性の方が強く印象付けられ、殺害方法も剃刀で喉を切り裂くだけで噛み付いて血を啜るような面はなかったように記憶しています。また、多江も少数派であるが故に迫害を受けていた強者がついに限界を越えただけで、むしろ人間の方が弱者でかつ悪であり、多江の依子への感情も好意で、それが駆け足の物語の中に多少の深みを添えていました。
今作はそれをすべてわかりやすい人間対吸血鬼に変えてしまっており、吸血鬼側の人間性の描写がなく存在が非常にチープな吸血鬼にされてしまっていたのが残念でした。前作の多江と依子を知っていると、三木が水本と平野のようには小西親子を殺害せず千晶を盾に生かしている辺り、三木が小西に語った言葉が必ずしも嘘ばかりではないようには感じられるのですが。多分もっと丁寧に物語を描かれたら良い続編になっていたように思います。
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