あらすじ
――人間って、本当に馬鹿だわ。見当外れのことでわざわざ、私たちを駆り立てて……。人間が私たちに勝てるわけがないのに――。夜が降りてきた。暗がりが町を大きな翼で包みこむ。静かで平和にみえる町の背後で起こる動機不明の連続殺人事件。誰が敵で誰が味方か。狂気と憎悪と混乱渦巻く中で、人間の想像を超えた恐るべき何かが動き始めた!! 闇と血が支配する〈谷〉の秘密とは!? 「魔女たちのたそがれ」に続いて贈る、ニュー・サスペンスの決定版。
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Posted by ブクログ
明示されてはいないが、「魔女たちのたそがれ」の続編。
狂気に支配される恐怖、みたいなものがテーマだと思っていたのだが、
それが「吸血鬼」という半ばファンタジー的要素に落とし込まれたので、
急にお話が絵空事のように思えてきた。
終盤、誘拐という事案が発生するのだが、
「いや、その相性では長距離移動はできななくない?」
「っていうか、そんな都合よく『切り札』が登場するか?」
みたいな、前作同様行き当たりばったりな展開がチラホラ。
モヤモヤさすだけで、詳しいことは有耶無耶にしとこ、みたいな。
なんだか続編を示唆する終わり方だが、
最後もそうやってモヤモヤさせるだけの最後。
すっきりしないなぁ。
Posted by ブクログ
スーパーファミコン、プレイステーションのサウンドノベルゲームの原作として有名な『魔女たちのたそがれ』の続編です。
前作程の興奮はありませんが、上手くまとめてもらえました。
最期に土の中に埋まっていたのは誰なのか?
洋子の行方は?
気になるところを残してくれるのは流石でした。
Posted by ブクログ
魔女たちのたそがれのあと、この作品を読むこと!これにつきます。赤川次郎さんの作品は読まやすくて、特に過去の作品はなつかしいし、ついつい読んじゃいます。吸血鬼という非現実的な内容でもハラハラします!
Posted by ブクログ
『魔女たちのたそがれ』の続編的作品。純粋なオカルトミステリーとしてはそれなりに楽しめるものの、少々描写が雑でご都合主義な感は否めない。警部が私用と称しながら拳銃を持ち歩いてたり、深く切った足首よろしくダッシュできたり、千晶がなぜそういう特殊能力があるか一切説明なかった。また会話形式でテンポよく進むものの、場面切り替えがわかりにくい。
むかし赤川次郎氏の三毛猫ホームズシリーズは大好きだったし、本作も決して悪くない作品ではあるが、小説というよりはラノベのような作品かもしれない。