クジラの歌を聴け 動物が生命をつなぐ驚異のしくみ

クジラの歌を聴け 動物が生命をつなぐ驚異のしくみ

1,584円 (税込)

7pt

4.0

ザトウクジラは、なぜソングを歌うのか?
テングザルの鼻と睾丸の不思議な関係 バビルサの牙はなぜ伸び続ける?
ヤギの交尾が一瞬で終わる切実な理由 なぜクジラはみんな逆子なのか?
アザラシの母乳に脂肪が多いのはなぜ?
ヒトはもともと難産になりやすい——。

求愛の悲喜こもごもから交尾の驚くべき工夫、妊娠・出産の不思議、環境に適応した多様な子育ての方法まで、あまり明るみに出ないけれど実はめちゃくちゃ面白い、繁殖・生殖のはなしを語る。
海獣学者・獣医として海陸両方のさまざまな哺乳類に触れ、解剖学の知識をもつ著者ならではの経験と視点が満載。
読んだあと、生命の不思議と大切さを感じずにはいられない一冊。


■内容
1章 クジラの歌を聴け~海の哺乳類の求愛戦略~
2章 ゴリラの背中を見よ~陸の哺乳類の求愛戦略~
3章 ヤギの交尾を見逃すな~オスの繁殖戦略~
4章 イルカは逆子で産みたい~メスの繁殖戦略~
5章 仔ゾウは、笑う~子どもの生存戦略~

■著者について
田島 木綿子(たじま・ゆうこ)
国立科学博物館動物研究部脊椎動物研究グループ研究主幹。
筑波大学大学院生命環境科学研究科准教授。
博士(獣医学)。1971 年生まれ。
日本獣医生命科学大学(旧日本獣医畜産大学)獣医学科卒業。
学部時代にカナダのバンクーバーで出合った野生のオルカ(シャチ)に魅了され、海の哺乳類の研究者として生きていくと心に決める。
東京大学大学院農学生命科学研究科にて博士号取得後、同研究科の特定研究員を経て、2005 年からアメリカのMarine Mammal Commission の招聘研究員としてテキサス大学医学部とThe Marine Mammal Center に在籍。
2006 年に国立科学博物館動物研究部支援研究員を経て、現職に至る。
海の哺乳類のストランディング個体の解剖調査や博物館の標本化作業で日本中を飛び回っている。
本書では獣医学の知見を活かして海と陸の哺乳類を対象に繁殖戦略を語り尽くす。
著書に『海獣学者、クジラを解剖する。』(山と溪谷社)ほか。

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クジラの歌を聴け 動物が生命をつなぐ驚異のしくみ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年05月25日

    前作が面白かったので購入。
    今回は海の動物はじめ動物たちの繁殖や求愛がテーマ。
    知らないことがたくさんで面白く一気に読めた。動物たちは子孫を残すために生きているんだなと改めて感じた。そのために様々な仕組みを進化の過程で得ていることがこの本を読んで理解できて深い感銘を受けた。

    0

    Posted by ブクログ 2023年09月21日

    動物たちの性淘汰の世界、その戦術進化に驚く。その体の発達には意味があり自分の遺伝子を残すことへの執念には頭が下がる。
    たくさんの図や絵が掲載されていてわかりやすかった。

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月03日

    クジラに限らず、動物たちの繁殖行動と育児方法を教えてくれる。
    動物園や水族館等で見る動物たちは、こうして命をつないできたのね、と感心。
    所詮ヒトも動物の一種。あんまり変わらないんだなってあらためて思う。

    やはり生物科学の分野って面白いな。

    0

    Posted by ブクログ 2023年08月28日

    その鳴音を聴くと直ぐに涙腺が崩壊してしまう困った事態に陥る メラニン色素を沢山造り出して肌を黒褐色にすることで 群れを乗っ取った雄達から真っ先に行うのは、前の雄の子供を皆殺しにすることである。 雌に同化して自分の子孫を残せるのであれば 妊娠中に新たに妊娠する重複妊娠も可能である 子鯨は先に尾部から体...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月06日

    「クジラの歌を聴け」と命令形?
    ナニナニ?


    ザトウクジラのジェントルマルの対応には
    震えるほど感動しました。
    陸から海で生きる事にしたときに、様々なものを陸に捨ててきたの?神に近づいたの?


    ラッコがシェパード位あるなんて、もっと小さいと思ってましたそれに交尾の為?鼻に噛みついて死なせてしまう...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年08月15日

    前著「海獣学者、クジラを解剖する。」に続く。
    前著のお陰で、日本ではクジラの遺体の有効利用への理解が進んだのではないかな。
    さて、本著のテーマ 死でなく、生殖である。
    全体的な感想として、オスは自分の遺伝子を残すためにひたすらメスを求め、奮闘努力する。メスは自分でオスを選ぶというけど、結局オス同士の...続きを読む

    0

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