ワンルームから宇宙をのぞく

ワンルームから宇宙をのぞく

1,980円 (税込)

9pt

福岡伸一、大推薦。

顕微鏡の奥のコスモスの花びらを数えてひとり微笑むような、
偏愛的で心温まる全く斬新な科学エッセイ登場。
――福岡伸一(『生物と無生物のあいだ』著者)

ヨシタケシンスケ、山崎直子、絶賛!

探査機のスキマにはさんで
宇宙の誰かに届けたい本、No.1。
――ヨシタケシンスケ(絵本作家)

若手研究者ならではの貴重なエッセイ。
私も共感しきり、初心にかえって心が洗われました!
――山崎直子(宇宙飛行士)


「空を飛ぶこと」に異様な執着を持つ若者は、
宇宙飛行士になることを目指して、
東京大学の航空宇宙工学科へ。
そして、やがてJAXAの門を叩く。

宇宙のなかに、日常がある。
日常のなかに、宇宙がある。

笑っちゃうくらい壮大な宇宙と
手のひらサイズの日常をダイナミックに行き来する
新感覚の宇宙工学エッセイ!

著者待望のデビュー作。


“だからたとえば、宇宙の果てが一体どうなっているのか、
この本は答えることができないと思う。

地球上の生命が何のために生まれたのか、
答えることができないと思う。

どうすれば重力の底から抜け出せるか、
教えてあげられないと思う。

けれど、どこかの誰かの生活の隙間を埋めることはできる。
ちぎって丸めて詰め込んで、ぴたりと寄り添うことはできる。
壊れてしまいそうな時に、ふんわりとその慣性を抱きとめることはできる。

だって、地球は宇宙だから。

地球が宇宙であるように、
このワンルームでの生活はどこかの誰かの生活でもあるはずだから。
この部屋も、隣の部屋も、職員室もロッカールームも、
広大な宇宙と同じ物理法則に支配された一つの空間であるはずだから。”

(本文「はじめに」より)

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ワンルームから宇宙をのぞく のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    淡々とした文章のなかにふと、熱い感情が表れる。そのバランスが心地よくて読み出したら一気に読んでしまった。まるで深夜ラジオを聞いてるような不思議な感覚のエッセイでした。

    0
    2024年03月24日

    Posted by ブクログ

    今の自分にマッチして、スーッと入ってきた。
    同年代かつ、近い場にいた経験も相まって、共感と発見が多かった。
    著者に限らず、同世代の人が何を考えながら生きているのか知りたくなった。

    0
    2023年11月21日

    Posted by ブクログ

    宇宙工学を研究している人って、エッセイも堅苦しく難しいんでしょ?と思っていました。でも、それは私の偏見であったと思い知らされました。久保さん、Twitterでフォローさせていただいていて、あれだけツイートを読んでいたのに、ごめんなさい。
    久保さんの日常や、過去の体験。その中に、宇宙工学のお話が織り混

    0
    2023年04月30日

    Posted by ブクログ

    1993年生まれの著者は、

    東大で宇宙工学研究して宇宙飛行士目指していて、

    今はJAXA宇宙科学研究所の研究員をされているそうです。

    学生のときに書いてきた文章をもとに、本にしたエッセイ。

    文字にすること、文章を書くのが好きみたいですね。

    文字は光子だ、っていうのは、

    最近読んでいる思想

    0
    2024年09月16日

    Posted by ブクログ

    JAXA宇宙科学研究所研究員の方のエッセイ。「危険・オブ・ジョイトイ」で一気に親近感がわく。そうそう、自分の部屋の中では自分が世界の中心のように錯覚するけど、ワンルームを出ると、もう自分は何者でもない。時折言葉の洪水が起こり、心が揺さぶられる。先生と宇宙の技術と軍事の技術いついて話をしているところや

    0
    2023年12月06日

    Posted by ブクログ

    う〜ん、、、良かった〜。著者は言葉と発想の天才ではないか? なんか、すっごく、分かる〜って感じ。こんなに心の中を、私が思っている事を書いてくれたんだ〜。そして、全てが優しい。今の世の中に必要なもこですよね!
    一世代分、歳は違いますけど、きっと良い友達になれたかも。是非、頑張ってつぎの作品も読ませて下

    0
    2023年08月16日

    Posted by ブクログ


    「宇宙」って子どもの頃は何となく本だったり、学校の授業だったりで接したことがあったけど、大人になるにつれて考えることをやめてしまったもの。でもそれを仕事にしている人がいて、そして同世代の人だった。それだけで1歩分だけ身近に思えた。
    宇宙ってそんな遠い世界の話じゃないんだな、と思えた。というか、今自

    0
    2023年06月12日

    Posted by ブクログ

    『いろいろな説があったようだけれど、自分たちの住む世界が中心であるということに関しては、世界中誰も疑うことがなかったらしい。たぶん、生まれた時ってそうなんだろう。誰もが、自分こそがこの世界の中心であるということを疑わない。きっと、僕もそうだったんだろう。だからこそ、死は途方もなくおそろしいことだった

    0
    2023年06月09日

    Posted by ブクログ

    宇宙工学を研究している筆者のエッセイ
    理系大学院卒業で宇宙工学という見慣れない学問をワンルームの自宅で研究をしている。

    心地よい言葉選びでコロナ禍というだけではなく、現代社会や学問/研究に対して世間からの眼差しをどのように受け止めるべきか、筆者の過去の経験なども含めて一意見として視点を得られる作品

    0
    2023年05月28日

    Posted by ブクログ

    頭のいい人って想像よりは身近で、思った以上に頭の中で会話していて、予想外にとってもとってもポエティック。そんなエッセイでした。

    太陽光圧という、太陽の光が私たちの背中を実際に押してくれている話や、愛のリソースの話が印象的でした。

    0
    2024年03月22日

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