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いま日本では、「働き方改革」が政策として推進されていますが、企業の生産性向上ばかりが注目されがちです。社会で本当の「働き方改革」が進むと、夫婦間の信頼関係が再構築され、家庭内の幸福度が上がり、子どもたちを包み込む空気に変化が起きるのだと、私たちは実感しています。
長時間労働社会では、働く人たちが疲弊し、家族との関係性に悪影響を及ぼします。たとえば、子育てや介護の現場ではイライラばかりがぶつけられます。
日本の子どもたちの自己肯定感は、先進国で最も低い。少子化は加速し、社会保障負担は年々重くなる、という悪循環が繰り返されてきました。
こんな社会はもう終わりにしなくてはならない。私たちはそう思っています。だからこそ、「働き方改革」をブームで終わらせてはならないのです。
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Posted by ブクログ
働き方改革と一言でいっても大きくわけると以下の3つがあると思います。
① 長時間労働の是正(残業の削減)
② 非正規と正社員の格差是正
③ 高齢者等の雇用促進(雇用の吸収力アップ)
この中でも①に焦点を当てて書かれた本でした。
職場の残業を減らしたく読んでみました。まずは「なぜ長時間労働を是正しなければいけないか」に関して。マクロな視点で見た時に、日本は人口オーナス期に突入しているので、そもそも生産性を上げないといけないという話。単純な残業カットではなく、生産性を高めることで、結果として長時間労働減らすという考え方に納得。
また次に、実際に残業削減に成功した豊富な事例が、詳細に記載されていてすぐに実践したくなるような内容でした。鍵は、朝時点の予定業務が、定時時点でどうなっているかというギャップのチェック。まずは残業が出ないように業務量と納期を調整することが大事だけれど、確かにそれでも残業が出てしまうのが、その日の業務が予定通りにいかなかったから。その要因が何かを紐解いて解消するのが効果的だとこれも納得。
小室さんの活動で凄いと思わされるのは、自身の活動を公(政府・日本)の意義に変えたこと。きっかけは小池さんからの電話で議会に呼ばれた事だったらしいが、そこから数々の議員勉強会に参加して長時間労働の是正を「政府・日本における価値」に置き換えてプレゼンして、安倍首相含む政府の考え方を変えさせたことが凄い。
●人口オーナス期でGDPを高めるには、土台となる労働力人口の確保と、その労働生産性を高める事が不可欠。
⑴ 少子高齢化により労働力人口が落ちている中で、
1. 現在の労働力確保のために、女性や高齢者などの雇用促進が必要(雇用の吸収力アップ)
2. 未来の労働力確保のために、長時間労働の是正による男性の育児参加ができる環境作りが必要
→特に2。男性の育児参加の時間数と2人目の出生有無には相関があるデータを示せたことが大きい。これまで少子化対策は女性に対するアプローチが大半だったが、男性の長時間労働是正が少子化対策になることが初めて(政府の中で)繋がって国策に落ちて一気に進んだ。
→少子化対策は遅れれば遅れるほど、高齢化が進むため取り戻せない。中国ではオーナス期に入った瞬間に一人っ子政策を解除して、食い止めている。日本は20年遅い状況。
⑵ 人口ボーナス期での成功モデル=労働集約型による海外需要の大量受注(働けば働くほど儲かる)は、人口オーナス期においては機能しない。いかに生産性を高めて空いた時間を活かせるかが大事(結局、時間に頼った働き方だと、男性の長時間労働化が進み、少子化が進み、未来の労働力が確保できないため)
このロジックを整理して、プレゼンして結果、法改正までこぎつけたんだから。凄い。
Posted by ブクログ
他の本で読んだことがあった話が、単語と登場したためちゃんとインプットされる。「人口ボーナス期」に対する「人口オーナス期」。欧米と違って、労働時間を減らそうにも一筋縄ではいかない日本は、とりあえず、朝方勤務をしっかり残業としてカウントする、というあたりから取り組むのは良いことだと思う(うらやましい)。たぶん、社員に自由度をもたせるという意味はあると思う(始業を早められるフレックスってだけで目新しいものではないけれど、やれるかどうかは会社次第)。公的機関が「働き方改革」と行うのはたしかにインパクトがあるし、それが警察となればさらにインパクトは大きい(愛知県警察)。おもてなしとかサービス精神とか(間違った解釈の)「お客様は神様」とか、日本は社会全体の過剰さを意識してセーブする時期に来ているのだと思う。
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