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学派の「壁」を越える、初めての知的冒険
現代経済学への批判が絶えない。日本の大学では、標準的な履修コース(ミクロ経済学、マクロ経済学、計量経済学)が普及しているが、学生の間からは数式やグラフばかりで学習する意味を見出せないとの声をよく聞く。「経済学は役に立たない」と切り捨てるビジネスパーソンも少なくない。
経済学とはどんな学問で、根底にはどんな考え方があるのか? 経済学の「前提」をよく理解せずに教科書や入門書を手に取り、経済学を学ぶ意義が分からないまま、消化不良を起こしてしまう人が多いようだ。
そこで、本書では主流派と異端派の諸学説の原典や基本的な考え方を網羅し、経済学という学問の本質を掘り下げたうえで、経済学との付き合い方を提言する。
著者は日本経済新聞で、日本銀行や大蔵省をはじめとした経済官庁や銀行などさまざまな業界を取材する一方、岩井克人『経済学の宇宙』を手掛けるなど、ジャーナリズムとアカデミズムを自由に行き来してきた、経済論壇では稀有の存在だ。正統派と異端派の学派の壁を軽やかに飛び越え、一冊で経済学のすべてを描き切った渾身の経済学案内。
Posted by ブクログ 2023年07月18日
とあるセミナーで推奨されていたので手にしてみた。元新聞記者の立場(学者ではない)立場から、経済学の全体感を捉えに行く視点で書かれている。学者になると所属する学派への忖度から、他の学派への正しい理解が期待しづらい事から、客観的な視点で解説を期待した。
前半は各学派の説明が主で正直退屈。限られた分量の...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月27日
現代における経済学おさらいの本 学者には書けない全体観・網羅性ではあるが
ウィキペディアのコピペの印象 論点に深みがないのは「GE盛衰記」の真逆
経済学について頭の整理には多少役立ったかなという程度 残念 そもそも困難
1.ケインズvsシュンペーターは短期vs長期ではない
ケインズは大恐慌という眼...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月07日
経済学の学説を主流派・非主流派問わず概観し、各学説の前提を明らかにしようとする、野心的で意義深い一冊。
そしてその試みは、一定程度成功している。
大学で経済学を専攻していた頃、主流派と非主流派の違いを明示的に扱ったテキストがないかなぁと漠然と思っていた自分にとっては、これこそ、という一冊だった。
...続きを読む
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