時計遺伝子 からだの中の「時間」の正体

時計遺伝子 からだの中の「時間」の正体

1,100円 (税込)

5pt

4.3

体内時計とは何か? 生体リズムはどのように生まれるのか?
時計遺伝子は、様々な体の機能に関わっていた!

・生体リズムの乱れが、生活習慣病を引き起こす
・深夜にコンビニに行くと元気になるのはなぜか
・「朝日を浴びると良い」「寝る前のスマホは良くない」理由とは
・「寝る子は育つ」の本当の意味
・時差ぼけを解消する薬ができる?
・ブルーライトはなぜ体に良くないのか?
・朝型・夜型を決める遺伝子があった
・分子レベルでみた「規則正しい生活」が大切なわけ
――遺伝子レベルで体内に何が起きている?


睡眠、血圧、体温、ホルモン分泌……
体の中で起きているほとんどの生理現象は24時間の生体リズムを示します。一体なぜか。
その謎に答えを出したのは、2017年のノーベル生理学・医学賞のテーマにもなった「時計遺伝子」でした。
37兆個の全細胞に存在する時計遺伝子が臓器のリズムを作り、脳の視交叉上核という小さな部位が司令塔となって、全身の「時間」を司っていたのです。
哺乳類における生体リズム研究の第一人者が、その分子機構から、睡眠障害・生活習慣病の関係までを解説。

【主な内容】
第1章 からだのリズムを作る時計遺伝子
第2章 生体リズムはどこで作られるのか? ――時計中枢の発見
第3章 時間情報の送信ルートを特定せよ ――脳から全身の臓器に至るまで
第4章 時計遺伝子は細胞分裂の時間も決める
第5章 光と時計遺伝子の深い関係 ――「朝日を浴びると良い」理由
第6章 生活習慣病と時計遺伝子 ――高血圧を分子レベルで解明する
第7章 時差ぼけはなぜ起こるのか? ――生物が初めて直面したリズム異常
第8章 視交叉上核の謎を解く ――朝型・夜型遺伝子の発見と睡眠障害治療薬の可能性
第9章 睡眠と時計遺伝子 ――霊長類の時計と睡眠覚醒リズム
第10章 なぜ生物は体内時計を持つようになったのか ――からだの「時間」を作る様々なメカニズム

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時計遺伝子 からだの中の「時間」の正体 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年12月20日

    非常に面白い!時計遺伝子の発見から機能解析に関する話はもちろん、進化上の意義などに関する考察もあり、心躍る内容でした。

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月21日

    時計遺伝子(体内時計)は時差ぼけや夜勤など我々に関係する身近なトピックである。その時計遺伝子の発見からこれまでの研究の変遷が分かりやすく纏められている。前提知識がない読者でも基本的な内容から順序立ててて書かれており非常に読みやすいと思う。

    0

    Posted by ブクログ 2023年06月05日

    全身の生体リズム(サーカディアンリズム)をコントロールしているシステムを、分子生物学の観点から様々な実験を通して解き明かしていく一冊。時計遺伝子の発現リズムを見える化した筆者の観察画像はとても興味深い。いかに自然のリズムに合わせた生活が本来的なものなのか、いかに現代の生活パターンが生体リズムに反して...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年01月07日

    視交叉上核に時計遺伝子、体内時計に関わる細胞が集まっている。ということを証明するためのマウスを使っての実験の数々、その工夫と時間に圧倒されました。また犠牲となったマウスには心痛むものもあります。
    専門用語など難しいところもありますが、図やグラフなども多くわかりやすい文章でとても興味深く読みました。

    0

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