無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
漫才作家・NSC(吉本総合芸能学院)講師である著者が、芸人に教えている話し方のテクニックを講義形式で紹介した1冊。
全体の流れを若手芸人に教える、難易度ごとに入門、基礎、実践と章分けした上で、それぞれの項目ごとに、講義や事例紹介によるレッスン→トレーニングという構成のため、取り組みやすく、実践的な内容だと感じました。
内容も興味深いのはもちろんですが、時折紹介される人気芸人の現在の評価や若手時代のエピソードなどが面白く、本書の内容がより具体的に感じられます。また、「NSCで指導していることの多くはお笑い以外の仕事にも活用できる」と著者が指摘するように、なかには芸人ではなく違う道に進んだ生徒のエピソードがあり、決して芸人だけのテクニック論だけでなく、広くコミュニケーションを学ぶには秀逸な内容だと感じました。
ここ最近読んだ話し方、思考法、コミュニケーション関係の中で、最も面白く、実践的だと思います。
▼頭の回転の速さはほとんどの場合、情報量に比例する。どんなに頭の回転が速くても頭の引き出しに情報が入っていなければ何も出てこない
▼表情には常に「客観性」が必要。
大事なことは、自分が笑っているかどうかではなく、笑っていることが相手に伝わること
▼日本人は真面目すぎると思う。それ自体は優れた長所ではあるが、そのことが足枷になっている場合がある
自分に厳しすぎるとかえって自らの可能性を狭めてしまうことがある
結果として、うぬぼれて自分を見失うことと同じ
▼結果を残す芸人は、アドバイスを聞いている最中に、次に自分がすべきことをすでに考えはじめている
気持ちひとつで、立派な学習教材にもなる。大切なのは「意識を変えること」。意識が変われば街中が「勉強机」にもなる
▼売れている芸人のほぼ全員が相当な語彙力を持っている。便利な言葉がダメではないが、多くの選択肢を持ったうえで、そういう言葉を選ぶようにしなければ、いつまで経っても頭の回転は速くならない
頭の回転の速さには、状況に合わせて言葉を選ぶ力が必ず必要
▼話が得意ではない人の共通点として話の入口の部分で雑に話してしまう人が多いように感じる
▼頭の回転が速いことと表現力が豊かであることはセット。「思いついたこと・考えていること」を「なんとなく」で終わらせないために正確に言葉にして発信することにこだわる
▼頭の回転の速さに求められるのは、満点を出すことではない。安定して7割の結果を出す力
7割の基準は「論理的であること」。「論理的思考」を「1秒で完結させる」ことが大事。芸人のなかでも両方を同時にこなせる人は少数派で、シンプルながら究極の能力だと言える
▼「答えを出すべきタイミングなのか」「相手に気持ちよく話してもらうタイミングなのか」状況を見ながら判断をするようにする。
▼「漫談にはうまいへたがもちろんあるけれど、それ以上にお客さんの温度に合った噺ができるかどうかが何より大事」
▼重要視する「準備」には2種類あり、「専門性を高める準備」「平均値を上げる準備」
▼私は明日やろうと思ったことをできたことがありません。今はじめたことだけが私を形づくっています。今の自分には無理だと勝手に納得をして、未来の自分に期待するよりも、今の自分で挑戦してみる確率の方が圧倒的に高いです。
<目次>
第1章 殻を破るための「頭を柔らかくする」レッスン
第2章 状況を素早く理解するための「分析する」レッスン
第3章 自分の必殺パターンを見つけるための「言い換える」レッスン
第4章 端的に情報を伝えるための「言葉を操る」レッスン
第5章 1秒で答えをつくるための「洗練させる」レッスン
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。