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楽しみきれていない「あの本」が、仕事の武器にも、人生のパートナーにもなる
本書で紹介するのは、NHK「100分de名著」のプロデューサーが提案する「本を味わい尽くす読書術」です。
実は奥が深い「薄い本・定番の名著」から、読破が困難な「分厚い本・難解な本」まで。
「いつか読もう」と思いつつ、積ん読になったり、
読みっぱなしになったりしていた本の「読み方」と「楽しみ方」が同時にわかります。
本には、いろんな楽しみ方がありますが、
本書で紹介するのは、名著や古典を通して自分だけの読書体験を得られる方法です。
「速読」「インプットのための読書」も大切ですが、
たまには自分本位に、ただただ身を委ねる読書で、本とじっくり向き合ってみてはいかがでしょうか?
<目次>
第1章 本を読む準備
第2章 本を汚す
第3章 本と対話する
第4章 本に委ねる
第5章 読み終わった本との付き合い方
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Posted by ブクログ
語り下ろしという形式をとっているので、著者の言葉は間接的に文章化されているのですが、一読して「この人の言葉は信用できそう」という印象を受けました。
これはライターや編集者の力量ももちろんあると思いますが、自分なりにその理由を考えてみると、一番大きいのは読書術の本であるにも関わらず「たくさん読むことが大事」とは全く言っていないことじゃないかと思います。
100分de名著のプロデューサーともあれば、「あの本がすごい」「この本は為になる」と量的に本の魅力を語ることも容易に出来ると思いますが、むしろ同じ本を繰り返し読むことの大切さ、難解な本と何度もぶつかりながら少しずつわからなさを解きほぐしていく楽しさを説く姿勢がとても魅力的でした。
おそらく書店ではビジネス書の棚あたりに分類されそうですが、本書が教えてくれるのは小手先のビジネススキルではなくもっと本質的なものです。
Posted by ブクログ
本をどう読んだらいいかわからない、難しい本を読んでも疲れる、意味がわからなくて嫌になる、と思っている人に勧めたい。
本を読むというのはそんなに気を張ってやるものではない。仕事で読むならまだしも。
自分がこれまで読書をしてきて感じた、本の読み方、向き合い方が言語化されたような気がした。
自分が学生の頃は、読書にあたってこれを一言一句理解しなければならない、と気負っていたが、最近はそうでもない。
すべての知はすべての人間に理解可能であるはずだ、という未熟な考え方からであった。
それから人生経験、読書経験を経て、そもそも自分に響くものを響くときに読めばいいんだし、という感覚になっている。
この本で特に印象に残ったのは「武装解除読み」。
「異物を異物のまま飲み込む」ような読み方。自分の知の枠組みというフィルターをなくして読むこと。
これは美術館での鑑賞にも近いなと思った。
美術館で作品見てもよくわからないんだよね、と言う人がいるが、わかろうとする姿勢自体が別にいらないのでは、と思う。
いつか良さがわかるかもしれないし、そうでないなら、なんか良かったな、なんか嫌だったな、って感覚だけでもあればいいと思う。
名著だからって全員に響くとは限らない。
同じ人でも人生のフェーズで響くタイミングとそうでないタイミングがある。
本に正しい読み方はないけど、本を読んで自身の血肉とするためのノウハウが書いてある、よい本だった。
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