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Posted by ブクログ
語り下ろしという形式をとっているので、著者の言葉は間接的に文章化されているのですが、一読して「この人の言葉は信用できそう」という印象を受けました。
これはライターや編集者の力量ももちろんあると思いますが、自分なりにその理由を考えてみると、一番大きいのは読書術の本であるにも関わらず「たくさん読むことが大事」とは全く言っていないことじゃないかと思います。
100分de名著のプロデューサーともあれば、「あの本がすごい」「この本は為になる」と量的に本の魅力を語ることも容易に出来ると思いますが、むしろ同じ本を繰り返し読むことの大切さ、難解な本と何度もぶつかりながら少しずつわからなさを解きほぐしていく楽しさを説く姿勢がとても魅力的でした。
おそらく書店ではビジネス書の棚あたりに分類されそうですが、本書が教えてくれるのは小手先のビジネススキルではなくもっと本質的なものです。
Posted by ブクログ
名著の読み方となっていますが、名著との関わり方のほうが正確な気がします。
しっかり分析しながら読む方法(ABQの方法)や最後は本に委ねることも提案されていました。
特に「委ねる」は名著だからこその味わい方であるなと勉強になりました。(先人たちも、もがき苦しみながら読み進めた(=委ねた)先に得られた知見が多くあるからこそ名著になったのかなと思いました)
Posted by ブクログ
著者が何度も「本を汚しながら」「2度以上読む事」を推奨しています。いい本だったら貸したいし、汚れるのは好きではない自分にとってはなかなかハードルが高かったですが、貸す予定のないものからそれを始めてみると、確かにどんな内容だったか復習する際にわかりやすいと感じました。
また、「よくわからない」で終わっていたこともありましたが、メモや問いと答えを考えるって作業をすると、その本の理解が深まるので、ぜひ取り入れたいと思います。
再読したい本の中でも、これはこんな時に読み返したい本というリストを作っておくと良いかなと感じました。
Posted by ブクログ
秋満さんが名著を精読する読書法として確立されたものであり、参考になる部分は多々あるものの、乱読の僕には取り入れるのは無理かと…。思う反面、名著と言われる本であれば、やってみたいかも、です!
Posted by ブクログ
秋満さんのご本としては2冊めだけれども、その肉声を知っている方の本を読むというのは、自分の「師匠」以外では初めての人になります。要は秋満流読書術なのですが、あまたある読書術の本としては、かなり「異色」な本ではないでしょうか。かなり「個性的」と思ったのは、本は「汚す」こと、再読が勧められていること、「腑に落ちない」ことのススメ、などです。あの番組を作り続けられる「秘訣」のようなものを垣間見た気がいたします。
Posted by ブクログ
数ある読書術の本でも触れられているのと似たような内容も多いが、名著(古典)に特化しているのが特徴的。難解すぎて読み終えられないような本との向き合い方を知ることで、咀嚼しやすいやわらかい本ばかりに偏るのを防ぐ手助けになると思った。
Posted by ブクログ
「100分de名著」のプロデューサーご書いた名著の読み方指南書。
なるほどと思ったこといくつか
「武装解除して読む」
確かに私たちは読みたいところだけ読みたいように読んでいる。
「毎日5分だけ読む」
ならやれそう
「薄い本を読む」
最初から「カラマーゾフの兄弟」はやめたい
「自分に届いた手紙だと思って読む」
これは響いた
「キーストーンを見つける」
それで人にも語って共有する
なんかやれそうな気がしてきた(笑)