あらすじ
楽しみきれていない「あの本」が、仕事の武器にも、人生のパートナーにもなる
本書で紹介するのは、NHK「100分de名著」のプロデューサーが提案する「本を味わい尽くす読書術」です。
実は奥が深い「薄い本・定番の名著」から、読破が困難な「分厚い本・難解な本」まで。
「いつか読もう」と思いつつ、積ん読になったり、
読みっぱなしになったりしていた本の「読み方」と「楽しみ方」が同時にわかります。
本には、いろんな楽しみ方がありますが、
本書で紹介するのは、名著や古典を通して自分だけの読書体験を得られる方法です。
「速読」「インプットのための読書」も大切ですが、
たまには自分本位に、ただただ身を委ねる読書で、本とじっくり向き合ってみてはいかがでしょうか?
<目次>
第1章 本を読む準備
第2章 本を汚す
第3章 本と対話する
第4章 本に委ねる
第5章 読み終わった本との付き合い方
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
読書術の本
半年ぶりに本に触れようということで先ず読んだ本。いわゆる読書の仕方といえばそうであるが、他では見ない名著ならではの難解さに立ち向かう為の術を記している。更には名著を初めとした本との出会いや繋がりの重要さまで。
「名著」へのシンプルなアプローチ方法を「名著」と彼の経験から具体的に教えてくれるところに分かりやすさと共感出来るところがある。
本を読みたいと思わせられる本だった
カバーと装丁がソフトだけど高級感あって好き
Posted by ブクログ
100分de名著の秋満さんの本。以前読んだ「名著の予知能力」から2冊目。秋満さんの本を読むとすっごく本を読みたくなるし、読み返したくなる。そして、キレイに読むのではなく、いっぱい書き込んだり、自分だけの本にしようと思う。
今回も難しくて断念してきた本を読み返そうと思いました!
Posted by ブクログ
語り下ろしという形式をとっているので、著者の言葉は間接的に文章化されているのですが、一読して「この人の言葉は信用できそう」という印象を受けました。
これはライターや編集者の力量ももちろんあると思いますが、自分なりにその理由を考えてみると、一番大きいのは読書術の本であるにも関わらず「たくさん読むことが大事」とは全く言っていないことじゃないかと思います。
100分de名著のプロデューサーともあれば、「あの本がすごい」「この本は為になる」と量的に本の魅力を語ることも容易に出来ると思いますが、むしろ同じ本を繰り返し読むことの大切さ、難解な本と何度もぶつかりながら少しずつわからなさを解きほぐしていく楽しさを説く姿勢がとても魅力的でした。
おそらく書店ではビジネス書の棚あたりに分類されそうですが、本書が教えてくれるのは小手先のビジネススキルではなくもっと本質的なものです。
Posted by ブクログ
NHK「100分de名著」のプロデューサーが著した名著の読み方指南書。読書会の開催にあたり、一緒に主催する仲間が紹介してくれて購入し一気読み。これを読むと名著をたくさん読みたくなるし、この本の中でも名著が随所に紹介されているので、読みながらテンションが上がる。「本は自分に届いた手紙」という表現がお気に入り。
Posted by ブクログ
100分で名著、名著を身近にしてくれた。名著は時間を越えた頭脳が溢れており生きる力になる。
語彙の貧弱さを嘆き読むたび記憶し理解を目指そうと力んできた。聞く読書を楽しむようになり読むとは記憶ではなく感じることであると改めて思う。
読書三昧の生活を夢見てただひたすらに次の本へと手を伸ばす。理解にこだわらず心を柔らかくして本の世界に浸る。
名著の扉はいつでも私たちの前に開かれている。読書の果てに見える景色を想いながら今日もまたページをめくる。
Posted by ブクログ
名著の読み方となっていますが、名著との関わり方のほうが正確な気がします。
しっかり分析しながら読む方法(ABQの方法)や最後は本に委ねることも提案されていました。
特に「委ねる」は名著だからこその味わい方であるなと勉強になりました。(先人たちも、もがき苦しみながら読み進めた(=委ねた)先に得られた知見が多くあるからこそ名著になったのかなと思いました)
Posted by ブクログ
著者が何度も「本を汚しながら」「2度以上読む事」を推奨しています。いい本だったら貸したいし、汚れるのは好きではない自分にとってはなかなかハードルが高かったですが、貸す予定のないものからそれを始めてみると、確かにどんな内容だったか復習する際にわかりやすいと感じました。
また、「よくわからない」で終わっていたこともありましたが、メモや問いと答えを考えるって作業をすると、その本の理解が深まるので、ぜひ取り入れたいと思います。
再読したい本の中でも、これはこんな時に読み返したい本というリストを作っておくと良いかなと感じました。
Posted by ブクログ
秋満さんが名著を精読する読書法として確立されたものであり、参考になる部分は多々あるものの、乱読の僕には取り入れるのは無理かと…。思う反面、名著と言われる本であれば、やってみたいかも、です!
Posted by ブクログ
秋満さんのご本としては2冊めだけれども、その肉声を知っている方の本を読むというのは、自分の「師匠」以外では初めての人になります。要は秋満流読書術なのですが、あまたある読書術の本としては、かなり「異色」な本ではないでしょうか。かなり「個性的」と思ったのは、本は「汚す」こと、再読が勧められていること、「腑に落ちない」ことのススメ、などです。あの番組を作り続けられる「秘訣」のようなものを垣間見た気がいたします。
Posted by ブクログ
数ある読書術の本でも触れられているのと似たような内容も多いが、名著(古典)に特化しているのが特徴的。難解すぎて読み終えられないような本との向き合い方を知ることで、咀嚼しやすいやわらかい本ばかりに偏るのを防ぐ手助けになると思った。
Posted by ブクログ
「100分de名著」のプロデューサーご書いた名著の読み方指南書。
なるほどと思ったこといくつか
「武装解除して読む」
確かに私たちは読みたいところだけ読みたいように読んでいる。
「毎日5分だけ読む」
ならやれそう
「薄い本を読む」
最初から「カラマーゾフの兄弟」はやめたい
「自分に届いた手紙だと思って読む」
これは響いた
「キーストーンを見つける」
それで人にも語って共有する
なんかやれそうな気がしてきた(笑)