Posted by ブクログ
2012年02月16日
古屋兎丸の4コマ漫画。
デヴュー作だとかなんとか。
これはもうメタ漫画です。
漫画そのものを題材にした漫画であり
美術を題材にした漫画であり
漫画を題材にした美術と言っても過言じゃないだろうと、ひとり興奮する次第であります。
漫画の持つ独特の時空間(コマ割りやその読み順)
や美術史を痛烈に皮肉る...続きを読む。
最高に気持ちがいい。
しかも、この漫画と美術ってのがスパっと同じ
コンテクストに取り入れられ単行本という形式を借り
ひとつにまとまっているのが素敵。
そして使い分けられるいくつものタッチ。
もう違う作者なんじゃないかってくらいの
異なったタッチ。
そのタッチの使い分けはその作品の持つコンセプトを
最も表現しうるものというあまりにも必然的な
基準に基づいて行われいるような気がする。
もう、大変な事になっている一冊です。