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Posted by ブクログ 2023年07月08日
これは哲学書だ。
読む前は途方もないニート生活の中での出来事を面白おかしく書かれたエンタテインメントだと思っていたが、読み進めるうちにそんなありがちで簡単に想像できる話ではないことを思い知らされる。
仕事を辞めて住むところがなくなり転がり込んだ先の同居人・杉松と拾い猫の毛玉とのコミュニケーションや、...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月21日
発売当初タイトルが気になって電子書籍で購入して、今回オーディブルで出ていたのでそっちも聴いてみた。何度読んでも聴いても興味深くて、どんな人なんだろうと思った。会って話してみたいとも思うし、会いたくないなとも思う。
鋭い観察眼と言語化する能力に長けていて、子どもの頃から私とは根っこから違うセンスを持...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月23日
哲学者と研究者とシステムエンジニアと主集マニアの自分を用いた人体実験。
n数を増やして、論文にされるとよいかと。
連休は引きこもりではない。
横道世之助の中に、一年間の引きこもりを、一年間いらないと言っていると、表現していたが、そうなのか?仕事してるから意味があって、対外活動していないといらないに...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月29日
「目的がなくなると人はおかしくなる」これが本書から得られる私なりの結論だ。
社会活動を休んでいると自分と向き合わざるを得なくなる。
連休と言っても年金生活や学生生活、ワーキングホリデーや休職期間、主婦とは全く違う。
何の目的もなく、健康な身体を持て余してしまう。
そうすると今までは守られていたものが...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月10日
カフェ従業員を辞めて、知り合いの杉松さん家の物置で2000日以上過ごした生活を送った人の記録本。考えたことが淡々と綴られており、悲しい内容や自虐はほぼない。家の外には出ているようだが、食事の話、街並みの話、年末年始の話、ニュースの話といった日記でありそうな話題が出てこないのが特徴的。
途中で自分の人...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月31日
最初はいかにもニート的な、俗な感じでこの先が不安だとかインターネットやってるとか言っていた作者が、社会や他者との接点を極限まで減らしていく中で、人生や思考をデータベース化したり、無意識の動作を意識化したりしだす。自己のすべてを表層意識と理性で捉え直していくことで、どんどん離人症めいて自分が希薄化して...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月03日
軽めのタイトルとポップなカバーからは想像もつかない重い内容。実験的な観察日記から、最後には哲学的な試作の書に変わる。自分とは何か考えていった果てに、自我が世界に溶け出していくのが面白い。それでいて、生来の笑いの感覚がそこはかとなくやどっているのが絶妙。真面目な議論を突き詰めると、どこかで笑いに変わっ...続きを読む
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