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Posted by ブクログ
タイトル見た時に想像していた内容とは大分、いや一部はその通りだったが、いい意味で裏切られた本だった。
にしても、本を読む習慣がなかった人が、いくら時間があるからといって脳の本とかを読んで、よくもまあこんな視点を獲得、いや元々持っていたモノを知覚したのかな。
同居人とは何もなかったのか甚だ疑問ではあるけれど、同居人もかなり変わった人なのだろう。
今更こういう人生を送りたいわけではないが、今家にある本だけでも繰り返して読めば、あるいはこの人のような視点を得るのかもしれない。
表紙はあえてこのようにしたのかもしれないが、学者が書いた自分の考えを、実際の人生で体験し、それを自分の言葉で表しているから、わかりやすい考えも多く、このように考えられたら、今感じてるネガティブな感じは大分なくなるのかもしれない。
これはやはり買おうかな。
Posted by ブクログ
これは哲学書だ。
読む前は途方もないニート生活の中での出来事を面白おかしく書かれたエンタテインメントだと思っていたが、読み進めるうちにそんなありがちで簡単に想像できる話ではないことを思い知らされる。
仕事を辞めて住むところがなくなり転がり込んだ先の同居人・杉松と拾い猫の毛玉とのコミュニケーションや、仮住まいとして与えられた物置に籠り、様々な方法で積み重ねた自身との対話を経て、最後に「知覚点」まで削ぎ落とし、人間の世界や生死へ向けられた考察には思わず引き込まれた。
絶妙な言葉選びや日常描写も秀逸で何度も思わず笑わされた。上質なエンタメとしての一面も持ったハイブリッドな一冊。おすすめ。
Posted by ブクログ
哲学者と研究者とシステムエンジニアと主集マニアの自分を用いた人体実験。
n数を増やして、論文にされるとよいかと。
連休は引きこもりではない。
横道世之助の中に、一年間の引きこもりを、一年間いらないと言っていると、表現していたが、そうなのか?仕事してるから意味があって、対外活動していないといらないになっちゃうのか?少なくとも、いろいろと飽きちゃうんだろうというのは、知れてよかった。
『日常的な意識状態が変容して、それまでとはちがう認識世界に至ったとき、それを真実の世界だと思い込んでしまう。これは危険な罠なのだと理解した。無防備なままに神秘体験をすれば、「日常世界は仮のもので、これこそが真実の世界だったのだ」と世界観が再構築されてしまう。このとき、自身のかかえる劣等感や、肉体に蓄積された情念への観察がなければ、「愚かな人類は滅びるべきだ」という極論に飛び上がる可能性もある。』
これってオウム真理教のこと?
ことと思った。
Posted by ブクログ
オモコロ20周年に関する記事を読んで興味を持ってライターさんの本。
人生に行き詰まりを感じ仕事を辞めた著者が、至福の日々も束の間、迫りくる不安に対抗すべくもがきはじめ、ひたすら内省と実験を行っていくという体験記。
「連休」だからといって何もしていないというわけではなく、「ひたすら自己と向き合い続ける」というのが、変にネガティヴでもなく(かといってポジティブでもないが)、重くもないトーンでどんどん進んでいく。どこか共感できてしまうというか、普段意識しない自分の心の奥底にも似たようなものがあるのかも、、、と考えさせられます。
濃淡関わらずこれまでの人生で接点を持った人・行った場所・自分の行動・その時の感情等をデータベース化する気が狂いそうな行為をした後、クスリと笑わせてくれるオチがつくところは、この人の根っこのユーモアが感じられてとても面白かったです。
Posted by ブクログ
300連休くらいまでは「うわ〜わかるわかる」と楽しかった
休みが永遠とも思えるくらいに続く初日の緊張と展望、まずは何もしないを楽しむぞ、と意図を持っての無為の日々、次第に飽きてきたところでさてこれはどうしたもんかと目標を立て、毎朝晩のヨガ、朝日を浴びる、ベッドメイク、散歩などをルーティンとする、気づけば夜になる毎日に焦りtogglで全ての行動記録を取り、必須行動と投資と娯楽の割合を対等になるように振り返り続ける、家計簿の全ての取引履歴の店名をあらゆる手段を使って思い出し入力、スクリーンタイムにパスワードを設定し、SNSアプリをスマホから削除する、資格勉強に打ち込み、目標勉強時間に足らないとうずくまる、これが自分の育休中の動きだった
社会に復帰して1ヶ月、かつてあんなに好きだった仕事に意味が見いだせなくなり焦燥感と倦怠感と罪悪感にもみくちゃになる中、自分より大変な目に遭ってそうなやつがいるぞ!と読み始めたら最初こそ同じような道を辿っているように見えたのに途中から哲学が始まってしまい、いや、それでも、最後は?最後は人間界辛いんじゃないの?戻れる?と捲る手を速めたら連載が決まってしまっていた。
そう、自分より不幸である人間を見て安心しようとしてたのだ私は。は〜、書いてしまえば情けなくも清々しい。くそ〜、こいつめちゃくちゃ頭いいじゃんよ、ていうか大喜利連載でやってけるレベルだからそうだよね!気づいてたよ序盤で!そんな人がグズグスになってるのに安心したかったわけ!はー!
ここ一週間で珍しく何冊も読んでるんだが、リンクするように感じるのが多くて、
死は本当に悲しいものなのかは西の魔女は死んだのおばあちゃんを思い出したし、
けだまの死には2粒なのにフィクションには大泣きできる感性はアンドロイドは電気羊〜の世界ではフォークトカンプフ法にパスできないんじゃないか、しかしそれはフォークトカンプフ法が機能していないのか、アンディーと人間をわかつ基準が誤っているのか、と考えるし、
封印していた感情を書き出すはまさにこの本を読み始める直前に、直近数ヶ月の範囲ではあるがやっていて、ライフチャートグラフを書くときに謎の抵抗感が生じたのは感情に触れる作業だったからなのかも、けっこう危険な方法が世には普通に罷り通ってるんだな、とか
自語り乙すぎるけど、明日もなんとか働いて生きてくしかない。ぐえー
Posted by ブクログ
カフェ従業員を辞めて、知り合いの杉松さん家の物置で2000日以上過ごした生活を送った人の記録本。考えたことが淡々と綴られており、悲しい内容や自虐はほぼない。家の外には出ているようだが、食事の話、街並みの話、年末年始の話、ニュースの話といった日記でありそうな話題が出てこないのが特徴的。
途中で自分の人生を詳細にデータベース化したり、睡眠食事風呂以外の刺激を禁止した生活を送ったりと、人体実験を行っていることも多い。自分が2000連休になっても同じようにはならないと理解させられるとともに、著者の実体験は納得感が強い。
しかし最後まで読んでも作者の人となりはほとんどつかめなかった。途中で好きな食べ物を聞かれて思い浮かばず困るシーンがあったが、観察対象としての自分に興味があるだけなのかなと思った。
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