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こんなことで大丈夫なのでしょうか? 日本は果たして、この国際社会におけるプレーヤーの変更に適応していけるのでしょうか? そして経済のルールの変化に適応し、産業資本主義の時代に勝ち得たと同様の成功を、ポスト産業資本主義の時代にも獲得することができるのでしょうか? 私は「日本は今、没落へと向かいつつあるのではないか」という強い危機感を感じています。(序章より)
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Posted by ブクログ
2007年の本を2020年に読んでいます。10〜15年後に日本は没落という予言、まさに当たっています。 私はまず教育を変えてほしいと普段思っていますが、こうした警告や学歴重視の丸暗記教育に問題視する声があっても全く変わっていない日本の今に絶望しています。パソコンを使えない人がIT大臣になるとか…。政...続きを読む府はあいも変わらず国民のためという気概が全く見られません。
日本の没落している様をいろいろな角度からしてきしている本書。個人的には共感できないところもいくらかありましたが、実態として確かに没落しているところが多いという点で同感です。特に、昨今いろいろなニュースを通じて見られる「モラルハザード」につながっているのは、この20年来続いている教育の質の低下ではない...続きを読むか、という指摘については、凄く共感しました。改めて、この国に未来がないなあ、と思います。国外逃亡プランの実行を急がねば。。。
メモ 元官僚トップから見た日本。 現状の天下り規制への反論。 (一部納得できる。人材交流が不可になる。有能な人材が官庁にいかなくなる。) 物事を白か黒だけでは判断できない。 政治家と官僚はコンビネーション 日本の携帯はオーバークオリティー インドマーケット 国家戦略がない。(エネルギー) 原...続きを読む発の安全性を科学的に議論できない空気。 リスクの説明、利用しない場合に起きることの説明がない。 論理的な議論を不可能にする仕掛けが、今の日本のテレビではシステム化されている。 証拠によって実証可能な仮説こそが科学、証拠によって反論可能な仮説こそが科学。 「拉致問題」しかかたれないのは外交では無い。 暗記は教育の基本。 競争の否定が社会階級の固定化をもたらす。 競争の否定は悪平等。現実世界から乖離している。 英語で自己主張できない→日本人の致命的な欠点。 日本の特殊性を世界に発信 侵略経験がないため、多様性を受け入れる寛容さを失っている 反面、高度な文化が育った。 対応力の弱さを克服し、特殊性をブランド化する。
経済、金融、教育面からの視点を中心に、 日本に様々な「警告」を示唆してくれる。 一つ一つの議題が細かく構成されているため、 容易に読みやすい。 教育改革論に関する章に、一番力を込めている感じがする。
電機業界に身をおいている身分としては昨今の東アジア(韓国、台湾、中国)の台頭は身近な事として危機感を持っていた。 しかしながら、ものづくり大国の日本がよもやこんなに早く近隣諸国に追いつかれるとは思っていなかった。 要因の一つは国が技術の重要性に無頓着で何十年かけて日本企業が蓄積してきた製造技術レベ...続きを読むルを保護することなく海外に流出させてしまったことに有ると考える。 技術流出の結果として日本の製造業は苦戦を強いられる結果となったし、また企業自身もそれを読み取り先手を打てなかった事も要因であると思う。 昨今の日本株の下落が日本の企業自体に世界が魅力を感じていないということを如実に語っている。 本書でも謳っている、ポスト資本主義社会は「技術」「知識」「情報」がキーワード、ということには強く共感する。 現在この様な状況に陥っているのはグローバリゼーションを知りながら狭い内向きの政策しか行ってこなかった日本政府のツケであると思う。 また技術立国日本を復権させるには教育の改革が肝要であることも同意する点。 そしてその上で企業側にも優秀な人材を優遇する下地を作らねば、優秀な人材を海外へ流出させることとなる。 当然ながらここにも国のリーダーシップが問われる点だと思う。 本書を読んで、私が最も重要と感じたキーワードは、 「国家の長期戦略」 そして、 「没落の危機感」 かと思う。 国会で政党同士で覇権争いをしている場合ではないのだ。 国全体を上げて改善の一手を打たねば本当に没落する危険をはらんでいると私も思う。
資本主義からポスト資本主義への移行しつつある世界で,どのように今まで常識だったルールが変容しつつあるのか?また,その変化に全然追随しようとしない日本社会を批判した名作!楽しく読ませていただきました.
本人は危機感あるんだろうけど、その前に書いてある 内容に興味があって購入。 このままなにもしないと没落するよってことだね。 最近、著名人はみんな産業のルールが変わったと いうね。
知り合いから薦められ読んだ本。 2007年末時点の情報ではあるが、未だ提示された問題点は解決策をみていないように思う… 。 全てにおいて、長期戦略の欠如が、国力の弱体化を招いていると。特に、教育の劣化については、小学生を持つ親として一番琴線に触れた部分。 世界の動向をザックリつかみ、さて、一日本人と...続きを読むして、どうあるべきか、と考える一助となるが、情報がちと古いのと、提案されたソリューションの切れがイマイチなので、星、5点のうち、3点。
「ミスター円」榊原氏による日本の没落について語った一冊。 世界の変化に対する日本の対応の悪さを「技術」、「情報」、「知識」の側面から提言。 日本がいかに世界から取り残されているかが再認識できた。 身近な話題も多く読みやすかった。 貸し出し可
時々、昔読んだ本で、将来の予測や予見を示した本を読み返すようにしています。 この本は15年前、リーマンショックの只中にに書かれたものですが、今振り返ってみても、ミスター円と呼ばれた榊原さんの危機感と示唆に富む内容であったと思います。 当時10-15年後の日本の没落に危機感を感じておられたわけですが...続きを読む、当たっているところと当たっていないところとあると思いますが、概ね予想された展開になりつつあると思います。 一方で、日本の良さや独自の文化を発揮すべき、という点はその通りであったと思うし、それを発揮した個人や組織や企業が世界に認められており、しっかりと活躍しているとも思います。 私自身、前職では外資大手企業にいた事もあり、顧客から、欧米企業と日本企業の違いや課題についてや、中韓の大手が台頭してくる中で日本企業がどうすべきか?という質問を良く受けました。金融面から課題を指摘する事もありましたが、究極的にはやはり日本企業は日本の良さを生かすしか道はない。既に国力としては規模も技術も厳しい状況にある。と言ってきました。その思いは今も変わらず、この本を再読して再認識した点でもあります。多様化したアジア、ある意味(特に日本にとっては)包容力もある巨大なアジア市場において、日本は堂々とその「伝統的な良さ」を貫けばよいと思う。それが独自の強みとなり、強い存在感と影響力を大国に与えると思う。今一度、自分の今後の仕事でも認識したい点でもある。 久々に手に取ってみて良かった。
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