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読書とはつねに「部分から全体への推論」だ――無慈悲にも一般人を拒絶する学術書から歴史的大作まで、博覧強記の進化生物学者が独自の分類法を用い、知識を自分のモノにする読書術を伝授!
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Posted by ブクログ
内容は難しめ。だけど、「本好きの親戚のおじさんが、おすすめの本の読み方を紹介してくれる」ような語り節のおかげで読みやすい作品。読み返してはニヤリとするフレーズがたくさんあります。
本の読み手は、既読の部分を踏まえて未読である本全体に関する推理・推論をたえまなく問い続けるーに共感した。 読書とアブダクションは切っても切れない関係にあるのだな。 既読の部分を刻みながら、未知へと読み進める。 読書はまさに冒険。著者のいう「狩り」なのだね。 読書ノートとか抜き書きとか、読みっぱな...続きを読むしにせず、せっかく狩った獲物を栄養に変える工夫もしていきたいと思った。
学術書を読む時の技法として参考になる。特に「往路」と「復路」の両方を経てはじめてその本を読んだことになる、という指摘は新鮮。SNSに本を読んでいる過程や書評をあげまくるのは私は嫌だけれども。
面白くて一気に読みました。''狩り''のように読書する。そのためには「往路」において様々な読み跡を残し、そうして刻んだ「ノード」を「ネットワーク」として再構成しながら、未知の全体像を構築・推論していく。そのための様々な注意点や心構えを著者の具体的な事例を踏まえ...続きを読むて解説してくれます。読んだ後、読書の仕方を変えてみたくなる一冊。
読書を「狩り」として捉えサンプル、ノード、ネットワークといったワードを用いてアブダクションとしての読み方を提示する本。実用書や教養書などの読書を主に対象としている。 読み進めていく中でページごとの痕跡や目印(部分)を嗅ぎ分け、それらをもとに推理を働かせることで主張の構造化(全体)を目指すことが、狩...続きを読むりとしての読書であるのだそう。 読書の読み方もためになるが、筆者の読書に対する周辺の話があるあるで共感できる。 以下メモ 厚い本だと手を出すのに躊躇するかもしれないが、意外とするすると読み終えるかもしれないし、新書や文庫だからと言って甘く見ていると痛い目に合うこともある。本の外観や装幀だけで判断するのは注意が必要。 読書に同調圧力は禁物。孤独な読者に幸運あれ。 自分の勉強を兼ねた「ブックレポート」的なまとめは読書記録(備忘メモの集積)としてあとでとても役に立つ。読み手である自分が"狩人"としてどのように主体的に攻めていけるかが問われる。
読書はハンティングであり、広大な文字空間を舞台とした狩猟であると書かれています。 読み進めて「往路」、読み終えて「復路」、様々なノード痕跡(書きこみ、付箋、折り込み)からのダイアグラム図示整理の紹介と、 完読・猛読・精読といった○読の列挙。 大著や難解本の読み進めに効果がありそうです。 ...続きを読む 無知から未知への冒険である読書は、危険な旅でもあります。 メタファーではなく、やはり読書はハンティング(スポーツ?)であると思い直しました。 面白い新書です。
分類できない動物 カモノハシ 本にもカモノハシみたいな本がある そんな本をむりに棚に入れて、名付けようとしてもカモノハシはカモノハシ ユニークな本が、分類を拒んでも わたしたちはそんな本をみつけていけるといい
目新しい発想というわけではないが、確かに狩猟のように何か獲物や目的意識を持ってそれを追い求めるという意味では、情報という「獲物」を取りに行く活動の一環として読書を捉えることはできる。その意味で、読書を狩猟になぞらえて理解するという視点は納得できた。
読書は狩りである。いろいろな本との接しかたが書かれているが、お酒が好きなだけあって?途中、ちょっと酩酊気味で読みにくい。難解でなじみの無い本ばかりとりあげているから、なのかもしれないが。
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三中信宏
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