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2020年秋、国立歴史民俗博物館で開催され、大きな話題を呼んだ展覧会「性差(ジェンダー)の日本史」を読みやすい新書に再編集。無意識のうちに私たちを強く捉えているジェンダー。日本で「男」と「女」という区分はいつ生まれたのか? 日本の社会の中でジェンダーがどのような意味を持ち、どう変化してきたのか? 豊富な資料を通して、驚きと発見に満ちたその歴史を読み解く。ジェンダー史の入門書。
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Posted by ブクログ
図や文書の写真が多めで読みやすい。
日本の歴史の中の"政治とジェンダー"や"仕事とジェンダー"を見ていくことは、即ち「実は活躍していた女性もいた」ことになるくらい、教科書には男性しか載っていない。
孫を連れてお出かけするような後家尼の悠々自適な生活憧れるなぁ…
3つのテーマの中で"性売買"だけ浮いているような印象を受けたのは、性売買は女性と男性が対極的な存在すぎる(客体と主体)からかもしれない。"政治とジェンダー"や"仕事とジェンダー"において両性は同じ方向を向いているのに対し、"性売買"では向かい合っている。
娼妓解放令が出て、売春せざるを得ない状況の女性が「自ら好んで身体を売っている」と見られるようになったのが胸糞悪いし、今も同じ状況なのがムカつく。
あと、「皇統を男子に限定する」みたいな条文の"子"の字の前に"男"の字がチョイと付け加えられていて、男子の根拠なんてそんなもんなのかよと思いました。
Posted by ブクログ
2020年に開催された歴博の企画展の内容をコンパクトにまとめた本。日本におけるジェンダー観、性別分業の様々なあり方を、古代から現代までを俯瞰するかたちでなぞっていく。様々な興味深い事例が、様々な図版と一緒に紹介されており、時勢の影響もあって、行きたくとも行けなかった人も博物館をまわっているような気分になれると思う。また巻末の参考文献一覧は、歴史研究とジェンダー論の組み合わせが様々な、豊穣な成果を生んでいることを分からせてくれるし、ジェンダー論という身近に感じられる問題についてさらに考察を深めたい人にとってもよいとっかかりとなるのではないだろうか。
Posted by ブクログ
歴史の中で女性の地位や働きがどう変遷してきたかを、具体的なエビデンスを元に説明してくれる。エピローグには村木厚子さんの「ジェンダーを超えて」のインタビュー内容が、YouTubeに配信されているのをQRコードで見ることができる。
2021年世界経済フォーラムで報告された、日本のジェンダーギャップ指数は世界120位だったそうだ。
古代「魏志倭人伝」には「長幼や男女の区別はない」とあるそうだ。古墳時代前期の古墳には女性が葬られているところも多く、女性首長が多く存在していたことが分かる。しかし律令体制が本格化した頃から役割が固定化され、平安時代の朝廷は男性中心の社会となる。そして中世には男性中心の家が確立し家父長権が強化される一方、夫婦の関係が重んじられるようになった。
近代、明治政府は憲法で、天皇は男系に限るとし、女性の公民権や参政権を否定する動きも、様々な法律を通して制度化していく。
日本で職業としての売春が生まれたのは9世紀半ば頃。古代社会は男女関係、夫婦関係が緩やかだったため、性を売買して対価を得ると言う行為そのものが成り立たなかった。その後夫婦の結びつきが強まり、妻の性が夫に独占されると、不特定多数に開かれた性の売買が価値を持つようになり、職業としての売春が成立した。
など、そうだったのね と気づかされることが多い。まだまだ男女平等とは言えない社会だが、変わらないといけない。
Posted by ブクログ
〈目次〉
第1章 古代社会の男女
第2章 中世の政治と男女
第3章 中世の家と宗教
第4章 仕事とくらしとジェンダー~中世から近世へ
第5章 分離と排除へ~近世・近代の政治空間とジェンダーの変容
第6章 性の売買と社会
第7章 仕事とくらしのジェンダー~近代から現代へ
〈内容〉
昨年、国立歴史民俗博物館でおこなわれた、「性差の日本史」のガイドを簡単にまとめたもの。こうした展覧会は欧米では当たり前だが、日本では初めてだったらしい。古代の埴輪から中性の遊女、御家人の未亡人が惣領になる話、江戸時代から女性の地位が下がること、遊郭の話、明治期の女工、戦後の女性などを簡単にまとめられていた。
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