万国お菓子物語 世界をめぐる101話

万国お菓子物語 世界をめぐる101話

1,265円 (税込)

6pt

たかがお菓子というなかれ。甘さのかげに歴史あり。愛とロマン、政治に宗教、文化の結晶としての世界のスイーツ101の誕生秘話!

すっかり日本でもおなじみとなったマカロン。原形は数あるお菓子の中でも大変古典的な部類に数えられます。
宗教の時代ともいわれる中世ヨーロッパ、その流れを引いた近世で政略結婚を含めた各国の交流が進んだ背景のもと、マカロンの旅も始まりました。まずイタリアのフィレンツェの名家メディチ家のカトリーヌ姫が嫁ぐ時に帯同した製菓職人の手によってフランスにもたらされました。それを機にフランス各地で作られるようになり、それぞれの地で銘菓として評価されていきます。17世紀~18世紀には各地の修道院でつくられるマカロンが有名となり、それを求めて時の皇太子ご夫妻が修道院を訪れたこともありました。――政略結婚によって他国へ伝わったマカロン、参拝記念として配られたレープクーヘン、名称をめぐって裁判にまで発展したザッハートルテ、また大航海時代、ポルトガルによってはるばる日本までやってきたカステーラ……。南蛮菓子からヨーロッパ・アメリカへ渡り、またアジアへ戻るお菓子にまつわる物語。ヨーロッパとアジアをつなぐトルコのロクムやちょっと切ない誕生経緯のハワイアン・バター餅など新たに9話を追加しました。製菓業界の第一人者がお届けする世界をめぐるお菓子101話。
(原本・吉田菊次郎『万国お菓子物語』、晶文社、1998年。文庫化にあたって新たに9話追加しました。)


本書で取り上げるお菓子
南蛮菓子
カステーラ
ボーロ
コンペイトウ
ビスカウト

世界のお菓子
マカロン
チョコレート
シュトレン
ザッハートルテ
ポルボロン
プディング
スペキュラース
悪魔のお菓子と天使のお菓子
月餅

日本のお菓子
ショートケーキ
饅頭
お汁粉
どら焼き
外郎
ちんすうこう

ほか

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万国お菓子物語 世界をめぐる101話 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年10月14日

    お菓子好きだし割と詳しい方だし!という軽い気持ちで手に取ったけど、想像していた以上に奥の深い一冊だった。どんな見た目のお菓子か、ということなら目にするけれど、そのお菓子にどんな歴史があったのか、という点になれば、まったく知らない話ばかり。お菓子の呼び名一つ取っても驚きと感心の連続だった。また、世界各...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月02日

    お菓子の由来や原材料や色々知ることができ面白かった。
    本場のバームクーヘンは原材料に厳しいとか、
    シュークリーム穴に穴が空いた理由とか、
    クソほど甘い世界のお菓子とか。

    0

    Posted by ブクログ 2022年10月24日

    一つ一つの話が短くて、少し時間が空いた時にパパッと読めた。各お菓子に写真(もしくはイラスト)が付いていたのでイメージしやすく、とても読みやすかった。特に、まだその実態が明らかになっていないお菓子を筆者が様々に考察して想像しようとしている所が素敵で、そこがこの本の読みどころのひとつかも!!

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    Posted by ブクログ 2022年10月18日

    お菓子の様々な由来を知れた。
    まだまだ謎に包まれたお菓子もあるけど、
    昔の人が初めて食べた時の感動と驚きってどんな風だったんだろう。
    写真があればより嬉しかったなぁ。

    久しぶりに無性にカステラが食べたくなって読み終えてから買いに行きました。

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    Posted by ブクログ 2022年05月04日

    和菓子も含めて、世界のお菓子を2-4頁で解説している。序盤の有名なお菓子では、類書の方が突っ込んでいたりして物足りないと思ったが、聞いたことのないお菓子が増えると、むしろちょうでいいと感じた。

    個人的には、マリーアントワネットのお菓子を食べれば〜は、実は……という話。

    著者のお菓子への愛が感じら...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月03日

    日本洋菓子界の第一人者が読み解く世界のお菓子誕生秘話。
    南蛮菓子  フランス  スイス  ドイツ  オーストリア
    イタリア  スペイン  ポルトガル  イギリス
    他のヨーロッパの国々  アメリカ  太平洋の国々
    アジアの国々  日本の洋菓子  和菓子  日本各地
    カラー口絵4ページ。本文にはモノクロ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月20日

    来歴の調査や推測はそれなりに楽しい。
    経験の無い菓子は???だが…。
    日本人のアレンジは最早、病いのレベルかも。

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    Posted by ブクログ 2022年07月05日

    よく知るものから、馴染みのない国のものまで、
    お菓子の話がたくさん載っている本。
    名前は知っているけどよく知らない南蛮菓子の項が特に面白かった。

    せっかく、色かたちについても詳しく説明されているので、写真もカラーだとなおよかった。

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    Posted by ブクログ 2022年05月28日

    お菓子の成り立ちや歴史などが書かれていて、ちょっと雑学知識が得られる。和菓子や日本の洋菓子が特に面白かったが、これまであまり馴染みのなかったポーランドやポルトガルのお菓子が興味深い。特にポルトガルは鎖国時代の日本にさまざまな影響を与えた国でもあるし、別の観点からも探ってみたくなった。

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    Posted by ブクログ 2021年12月27日

    お菓子にはそれぞれの国の文化がある。美味しさがゆえ、いろいろな国に伝わり、それぞれの国で独自のアレンジがあり、文化の繋がりを感じました。

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