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エコ生活で環境はよくなるか? つくられた自然は偽物か? なぜ生物多様性が大切なのか? 身近な環境の改変から地球の未来に関わる問題まで、考えるヒントを示します。
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Posted by ブクログ
約3年ぶりに読みました。テレビを見ていて「パリ協定ってなんだっけ?」と思い、この作品を思い出しました。社会の問題を個人の意識や努力で解決するのは難しいなと納得です。また、将来の人たちのことを考えることや倫理学(正義、公平性)もとても勉強になりました。環境問題から学べることってたくさんあるんだな~。
すごくわかりやすい。文章が明晰で中身がスッと入ってくる。 環境問題に対して個人でアプローチするのももちろん大事だが、政府を中心に社会全体が実践できるように法などを整備することが大切だという考えは、なるほどと思った。自助努力で終わりにするのではなく、公助の部分を促していたのは、納得せざるを得ない。 ...続きを読むそう考えると、ビニール袋有料化はプラスチックごみを減らす政策として即しているといえる。
はじめて学ぶ環境倫理 ─未来のために「しくみ」を問う。吉永 明弘先生の著書。環境問題、地球温暖化、生物多様性、環境倫理、持続可能性。一つ一つのキーワードを見聞きする機会は増えていても、環境問題、地球温暖化、生物多様性、環境倫理、持続可能性という言葉の本当の意味を理解している人は少ないと思う。環境問題...続きを読む、地球温暖化、生物多様性、環境倫理、持続可能性はどれも未来のためのしくみを作るためにはなくてはならないもの。環境倫理を学ぶのに子供も大人も老いも若きも関係ない。人類みんなで考えるべき問題。
どちらかといえば環境問題を意識して日々の生活行動をしてきた自覚がある。 しかし本書の中で「環境教育によって、環境に優しい消費をするよう促されているが、環境を守るには「消費の仕方」ではなく「生産の仕方」を改めるべき。問題解決を消費者のエコな選択に委ねるのは間違っている。それは消費者に環境問題の責任を過...続きを読む剰に分配している。」という旨の記述があり、ハッとさせられた。 消費者行動にももちろん意味はあるだろうが、そこまで責任を感じて行動する必要は無いのかも知れない。
・環境破壊の責任は消費者ではなく生産者にある ・一人ひとりの心がけ、ではなく社会を変えるアクションを行うことが環境を守ることに繋がる 昨今よくSDGsが話題に上るが、やってもほとんど意味のないことをSDGsと称して高らかにアピールする人も増えている。そんな人たちにこそ読んで欲しい本。「一人ひとりが...続きを読むできることを」では意味がないと断言していて、環境問題に対して今まで抱えていたモヤモヤを取っ払ってくれる。本当に持続可能な社会を目指すなら、この一冊で終わらず関連書籍にもあたり、正しい教養を身に付けていく必要がある。
『はじめて学ぶ環境倫理』を読みながら、環境問題を「環境に優しくするべき」という単純な話ではなく、制度・公平性・世代間責任・価値観の衝突として考えさせられた。特に印象に残ったのは、環境倫理が理想論だけでは成立せず、現実の社会制度や人間の行動原理と切り離せないという点である。 第1章では、将来世代を多...続きを読む数決に参加させられない問題が扱われていたが、「将来省」のような発想には疑問を感じた。結局、意思決定を行うのは現在の人間であり、組織を作っても象徴的存在に留まる可能性が高いと思う。一方で、能率(時間あたり)と効率(資源あたり)の区別は印象的で、現代社会が能率偏重で動いていることを改めて意識した。 第2章では、将来世代へ負担を押し付けるべきでないという議論があった。しかし、未来の人々が技術革新で問題を解決する可能性もあり、「未来の人が何とかするだろう」という楽観論にも一定の説得力を感じた。原発の廃棄物問題も、ゴミだけ見れば否定的になるが、エネルギー供給全体を考えると単純ではない。 第3章の公平性の議論も興味深い。平等よりも「不公平感を生じさせないこと」が社会システム維持には重要なのではないかと思った。環境問題を個人の善意に還元するのではなく、大きな排出源である企業や構造そのものを変えないと限界があるという点は納得感があった。 第4章では、生物多様性の保全がテーマだった。自然保護から「生物多様性」という言葉へ変わった背景や、絶滅のスピードと人間活動の関与が現在の特徴であるという指摘は興味深い。一方で、動物倫理の「殺すな」という立場は、クマ問題など現実の管理と衝突する場面も多いと感じた。また、「動物はダメで植物はよい」という線引きにも疑問が残る。 第5章では欅の木を切って校舎を建てた例が紹介されていたが、情報が少なく単純に善悪は判断できないと感じた。新校舎もまた将来世代のための選択とも言える。P型自然保護(人の手の入らない自然を守る)が現実社会では極端すぎて主流にならなかったのでは、という点も納得できた。 第6章では「環境」という言葉の定義を確認してから議論を始めていたが、これは非常に重要だと思った。曖昧な言葉のまま議論すると話がふわふわするということを、他の読書でも感じていたからだ。都市の集住による効率化の話もあったが、都市の効率性と里山保全の価値は別物であり、単純な代替にはならないように感じた。 第7章では古い住宅を残す意義が語られていた。日本は新築志向が強いが、災害や耐震基準の問題だけでなく、政策的に新築を促してきた側面もあるのだろう。最近は古い建物をリノベーションして活用する例も増えており、環境負荷や若者向け住宅確保という意味で重要性が増しているように感じた。 全体を通して、環境倫理は「正しい答え」を示す学問というより、価値観や利害が衝突する中で、どこに違和感を持つかを考え続ける学問なのだと感じた。理想論だけではなく、制度や現実との折り合いをどうつけるかを考えさせられる一冊だった。
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