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Posted by ブクログ
非常に納得できる点もあるが、これが本当に正しいことなのかは疑問である。
事実として観測されていることは、多くは真実だと思う。しかし、それを一般化して、「父性の強かった時代に戻ろう」というのは、あまりにも単純な思考であると思う。
ただ、本書で記載されていること、例えば父性が弱まった結果、不登校が多くなる等、それらの因果関係は確かにある程度の真実は含まれていると思う。
これらのことを直視する必要がある。
一方、今の時代の子育ての考え、特にアドラー心理学をもとにした子育てでは、親と子が上下関係ではなく、横の関係を持つべき、との主張は、本書と真っ向から対立するのである。
これらを、どのように消化、統合すべきか、難しい問題だ。
他の識者は、齋藤孝、茂木健一郎、河合隼雄は、父性についてどう考えているのか、知りたくなった。
Posted by ブクログ
父性≠父親が必ずしももっているもの
という考え方をもとに、育児における父性の重要さを説明している。
規律を教えることの大切さ。共感だけではいけない。
今の若者の「無気力さ」も父性が欠けていることが関係しているのではないか。
終戦で価値観の変容を求められて、権威から離れようという意識がおこって、それで父性が表に出にくくなった。その流れは理解できる。
ただ、夏目漱石などの小説を例に挙げて同じようなことを説明するのであれば、
そのころ失われていた「父性」が戦時中になぜ表に出てくることになったのかが、ややわかりにくさが残った。
育児において、あたたかな接し方と、毅然とした態度の双方が重要。そのことがよく理解できる本だと思う。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
父の役割は家族を統合し、理念を掲げ、文化を伝え、社会のルールを教えることにある。この役割が失われると子どもは判断の基準、行動の原理を身につける機会を逸してしまう。
いじめや不登校が起こり、利己的な人間、無気力な人間が増えるのもこの延長線上にある。
独善的な権威を持って君臨する家父長ではなく、健全な権威を備えた父が必要だ。
父性の誕生とその役割を家族の発生と社会の形成との関連から検証し、父性の条件を探る。
[ 目次 ]
序 父性なき社会
1 父性はどのようにして生まれたか
2 子どもの心理的発達と父性
3 父性の条件
4 父性の権威
5 現代社会と父性
6 父性復権への道
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