核兵器はなくせる

川崎哲

2017年7月，国連で核兵器の全面禁止を掲げた「核兵器禁止条約」が成立し，条約の成立に大きく貢献したNGOのICANは，同年10月にノーベル平和賞を受賞します．その中心で，今も核兵器廃絶のために奔走する著者が，条約ができていく様子や日々の活動，そして世界のこれからについて，核の現状をふまえながら熱く語ります．

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: 社会・政治 / 国際
• 出版社: 岩波書店
• 掲載誌・レーベル: 岩波ジュニア新書
• ページ数: 194ページ
• 電子版発売日: 2021年09月22日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 6MB

[ブクログ · ★★★☆☆]

みなさん「ICAN」というグループご存知ですか？

2017年夏に成立した「核兵器禁止条約」
成立の大きな原動力となり、ノーベル平和賞を受賞した
運動です。日本では全く知られていませんが‥

世界最初の被爆国日本ですが
その主張は全くと言って良いほど国際社会の共感を
得られず、大きなムーブメントを起こせません。

若い人々の感覚で「日本固有の問題ではなく世界共通
の問題」というメッセージを打ち出す。

ヨーロッパやメキシコといった国々は自分達と立場
が異なるNGOなどからも真剣に耳を傾けるのに対し
日本は反対者は抹殺する。話題にすら登らせない。

世界の共感を得る上で、ICANにあって日本に
足りないもののヒントが満載でした。

戦前と同じように日本がどんどん世界から
孤立していかないか？本当に心配です。