あらすじ
炎暑のヴェニスを訪れた二組の夫婦。日常に疑いを持たない夫婦同士が同行した旅であったが、彼らはやがて狂熱に融かされるように我を失ってゆく。狂いゆく愛、毒される欲望、燃え尽きない孤独。内なる衝動に突き動かされ、埋めようのない喪失感に真実を見出し惑う男女を、芥川賞作家が鮮烈な筆致で描いた長編傑作。
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Posted by ブクログ
二組(一方は美男、一方は美女)の夫婦が海外旅行したお話
静かなスタートでしたが、美女の妻の夫の言葉でこの旅行にはなにかあると・・・
視点は4人が入れ代わり立ち代わりで物語は進む
ヴェニスでの旅行気分も多少味わえながら二組の夫婦の出来事も楽しめました
Posted by ブクログ
題名からある程度の内容は想像していたけれどそれ以上で驚き。性的な快感が肉体(現在)だけではなく記憶(過去)からも得られて、むしろ肉体よりも強いという事を著者は言おうとしているのかな。それと記憶というものが結構いい加減だということかな。
もう少し時間が経てばまた違った解釈ができそうだけれどもとりあえずこんな感想。また読み返してみたい。